【パリ旅行】おすすめの老舗カフェ案内|おしゃれで雰囲気抜群な13選

グルメ情報
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パリといえば、美しい街並みや歴史的建造物に加え、おしゃれなカフェ文化も大きな魅力の一つです。

パリには、時代を超えて愛されてきた有名な老舗カフェが数多くあります。これらのカフェでは、ただコーヒーを楽しむだけでなく、パリならではの歴史や文化に触れることができます。

この記事では、パリ旅行でぜひ訪れたい老舗カフェを厳選して13軒紹介します。店舗情報をはじめ、おすすめメニューや利用時のマナーについても詳しく解説。初めてパリを訪れる方もリピーターの方も、このガイドを参考に最高のカフェ体験をお楽しみください。

あなたの旅がさらに素敵なものになるよう、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

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記事のポイント
  • パリの老舗カフェ13軒を徹底紹介!
  • カフェの定番メニューやおすすめスイーツを紹介
  • 初心者でも安心!カフェの利用方法やマナーがわかる
  • あなたのお気に入りのカフェが見つかる
Rié
Rié

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パリで行きたい老舗カフェ【13選】

以下に紹介するのは、パリ市内にあるカフェの名店です。それぞれの魅力をお伝えしますね。

  • ル・プロコープ
  • カフェ・ド・フロール 
  • レ・ドゥ・マゴ
  • ラ・ロトンド
  • フーケ(フーケッツ)
  • カフェ・ド・ラ・ペ
  • ラ・クーポール
  • ル・ドーム
  • ブラッスリー・リップ
  • ル・グラン・カフェ・カプシーヌ
  • カフェ・デ・ドゥ・ムーラン
  • クロズリー・デ・リラ
  • ル・セレクト・モンパルナス

ティーサロンやアフタヌーンティーに興味がある人は「【パリ】おすすめサロン・ド・テ特集|スイーツ天国で優雅なアフヌン」も合わせてご覧ください。

ル・プロコープ

出典:Le Procope

「ル・プロコープ」は、パリで最も古いカフェの一つとして知られる歴史的な名店です。

1686年に創業され、パリの文化的中心地であるサン=ジェルマン=デ=プレ地区に位置しています。数世代にわたり、多くの著名な文学者や哲学者たちが集まる場所として名を馳せ、特にジャン=ジャック・ルソーやヴォルテール、デニ・ディドロなどの啓蒙思想家が常連だったことで有名です。

店内はクラシックな雰囲気が漂い、豪華なシャンデリアやアンティーク家具、壁に飾られた歴史的な絵画など、時代を感じさせるインテリアが特徴です。訪れる客は、その歴史的な背景を感じながら、ゆったりとしたひとときを楽しむことができます。

料理は伝統的なフランス料理をベースにしたメニューが豊富で、特に「オムレツ」や「コンフィ・ド・カナール(鴨のコンフィ)」などが看板メニューとして人気です。また、デザートには「クレーム・ブリュレ」や「タルト・タタン」など、クラシックなフランス菓子が揃っています。

店舗名 ル・プロコープ
フランス語表記 Le Procope
営業時間 12:00-0:00
㉁なし
所在地 📍マップ 13 Rue de l’Ancienne Comédie, 75006 Paris
電話番号 01 40 46 79 00
HP 公式サイト📖メニュー

カフェ・ド・フロール

出典:Tripadvisor

「カフェ・ド・フロール」は、サン=ジェルマン=デ=プレ地区に位置する歴史的なカフェで、フランス文化と芸術の象徴とも言える存在です。創業は1887年で、当初から知識人や芸術家たちの集まる場所として有名でした。ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールなど、哲学者や作家がここで議論を交わしたことで、文学の聖地とも言われています。

外のテラス席は、パリの街並みを眺めながらゆっくりと過ごせる絶好のスポットで、観光客だけでなく地元のパリジャンにも愛されています。

ケーキやサンドイッチなどの軽食も豊富で、どれも上質な素材を使用しており、食事とともにパリの雰囲気を楽しむことができます。

店舗名 カフェ・ド・フロール
フランス語表記 Café de Flore
営業時間 7:30-1:30
㉁なし
所在地 📍マップ 172 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris
電話番号 01 45 48 55 26
HP 公式サイト📖メニュー

レ・ドゥ・マゴ

出典:Wikipedia

「レ・ドゥ・マゴ」もサン=ジェルマン=デ=プレ地区に位置する人気のカフェです。1885年創業以来、文学・芸術の中心地として、多くの著名な作家や芸術家たちが集まる場所となってきました。

店内はクラシックでエレガントな雰囲気が漂い、洗練されたインテリアが特徴です。カフェは、丸いテーブルとアンティークな椅子が並び、どこか懐かしいパリのカフェ文化を感じさせます。また、屋外テラスでは、パリの街並みを眺めながらコーヒーを楽しむことができ、特に晴れた日には観光客や地元の人々で賑わいます。

このカフェは、その長い歴史の中で、ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールなど、文学の巨匠たちが愛した場所としても有名です。現在も、彼らの足跡を辿るように、パリを訪れる多くの人々にとって憧れのカフェとなっています。

店舗名 レ・ドゥ・マゴ
フランス語表記 Les Deux Magots
営業時間 7:30-1:00
㉁なし
所在地 📍マップ 6 Place Saint-Germain des Prés, 75006 Paris
電話番号 01 45 48 55 25
HP 公式サイト📖メニュー

ラ・ロトンド

出典:La-Rotonde

モンパルナス地区に位置するカフェです。1911年に創業され、芸術家や作家たちに愛されてきたこのカフェは、アートと文化が交差する場所としても知られています。モンパルナスのカフェ文化の象徴的な存在であり、特に20世紀初頭のアヴァンギャルドなムーブメントに深く関わりがありました。

店内はクラシックなパリのカフェの雰囲気をそのまま残し、広々とした空間と高い天井が特徴です。インテリアは赤いベルベットの椅子や白いテーブルクロスが並び、まるでタイムトリップしたかのような感覚を楽しめます。

フランス料理をベースにした美味しいメニューが豊富。定番のクロワッサンやエスプレッソ、サンドイッチやデザートなど、リラックスしながら食事を楽しむことができます。

店舗名 ラ・ロトンド
フランス語表記 La Rotonde
営業時間 7:30-0:00
㉁なし
所在地 📍マップ 105 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris
電話番号 01 43 26 48 26
HP 公式サイト📖メニュー

フーケ(フーケッツ)

出典:Tatler Asia

シャンゼリゼ通りに位置する名門のカフェ&レストランで、パリの象徴的な存在と言える場所です。1900年に創業し、世界中の著名人や文化人に愛され続けています。

内装は豪華で、クラシックなフレンチスタイルを基調にしながらも、現代的な要素も取り入れた洗練された雰囲気が漂います。天井の装飾や壁に施されたアートが、まるで映画のセットにいるかのような感覚を味わえます。

フーケの魅力のひとつは、その優雅なサービスと、質の高い料理。ここでは、エレガントなフレンチ料理を楽しむことができ、ランチからディナーまで、さまざまなメニューが揃っています。

また、カフェとしてのフーケは、カジュアルなひとときを過ごすのにぴったりです。豊富なドリンクメニューや軽食も揃っているので、街並みを眺めながら、まったりとした時間を楽しめます。

店舗名 フーケ(フーケッツ)
フランス語表記 Fouquet’s
営業時間 7:30〜0:00
㉁なし
所在地 📍マップ 99 Avenue des Champs-Élysées, 75008 Paris
電話番号 01 40 69 60 50
HP 公式サイト📖メニュー

カフェ・ド・ラ・ペ

出典: Café de la Paix Paris 

「カフェ・ド・ラ・ペ」は1847年創業の歴史を誇る、パリを代表するカフェの一つです。豪華絢爛な内装とクラシカルな雰囲気は、19世紀の華やかなパリを今に伝え、多くの作家や芸術家たちが集った伝説的な場所でもあります。

メニューにはフランスの伝統料理が揃っていて、濃厚なオニオングラタンスープや香ばしいクロックムッシュが特に人気です。カフェタイムには、香り高いエスプレッソや贅沢なシャンパンとともに、上品なスイーツを楽しむのもおすすめです。

晴れた日はオペラ座を望む屋外テラス席が人気。まるで映画のワンシーンのような景色の中で、贅沢な時間を過ごせますよ。

店舗名 カフェ・ド・ラ・ペ
フランス語表記 Café de la Paix
営業時間 ●カフェ
[朝食]月〜金:7:00-10:30、土・日:7:00-11:00[ランチ&ディナー]11:30-23:00
●レストラン
7:00-10:30/12:00-15:00/18:00-23:00 (祝日は7:00-11:00/12:30-15:30/18:00-23:00)
㉁なし
所在地 📍マップ 5 Place de l’Opéra, 75009 Paris
電話番号 01 40 07 36 36
HP 公式サイト📖朝食/📖カフェ/📖レストラン

ラ・クーポール

出典:La Coupole

「ラ・クーポール」はモンパルナス地区に位置するカフェで、1927年にオープン。店内には優雅で洗練された雰囲気が漂い、豪華なタイル装飾やアートが随所に施されています。

このカフェの魅力は、単なる美しい内装だけでなく、フランス料理の名店としても有名な点です。特にオリジナルの「シーフード・プラッター」が絶品で、新鮮な素材を使用した料理はどれも高評価を受けています。

また、芸術家の交流の場としての役割もあり、パブロ・ピカソやモディリアーニ、ジョン・ポール・サルトルなど、数多くの芸術家たちがここで議論を交わし、時には作品が生まれたとも言われています。

落ち着いた雰囲気の中で、パリならではの優雅なひとときを楽しみたい方にとって、訪れる価値のある場所です。

店舗名 ラ・クーポール
フランス語表記 La Coupole
営業時間 8:00-0:00(月・日曜日は8:00-23:00)
㉁なし
所在地 📍マップ 102 Boulevard du Montparnasse, 75014 Paris
電話番号 01 43 20 14 20
HP 公式サイト📖メニュー

ル・ドーム

出典:Dreamstime.com

モンパルナスにある、カフェ&レストランです。1900年代初頭にオープンし、その後、アーティストや文人たちに愛され続けてきました。フランス文学や絵画の巨星たち、パブロ・ピカソやジャン=ポール・サルトルなどが訪れたと言われています。

店内はクラシックなアールデコスタイルで、豪華な天井や洗練されたインテリアが印象的。明るい大きな窓からは、モンパルナスの風景を楽しみながら食事ができます。

この店では、フランスの伝統的なビストロ料理を提供していて、新鮮な魚介類を使った「シーフードプラッター」や「オマール海老のグリル」など、贅沢でシンプルな料理が楽しめます。

また「ル・ドーム」はその歴史と格式を持ちながらも、カジュアルに食事を楽しむことができるため、観光の合間に立ち寄るのにもぴったりです。

店舗名 ル・ドーム
フランス語表記 Le Dôme Montparnasse
営業時間 12:00-15:00、19:00-23:00
㉁なし
所在地 📍マップ 108 Boulevard du Montparnasse, 75014 Paris
電話番号 01 43 35 25 81
HP 公式サイト📖メニュー

ブラッスリー・リップ

出典:Brasserie Lipp

「ブラッスリー・リップ」は、サン=ジェルマン=デ=プレ地区に位置する、100年以上の歴史を誇るブラッスリーです。1897年に創業し、その伝統的なフランス料理とクラシックな内装で、今も多くのパリジャンや観光客に愛され続けています。

料理はフランスの伝統的な「ビフ・ブルギニヨン」や「オマール海老のグリル」などが人気で、贅沢な一皿を楽しむことができます。

地元の人々が気軽に訪れるカジュアルな一面を持ちながらも、格式あるサービスと料理を提供し、どんなシチュエーションにも対応できるお店です。特別なカフェ体験を楽しみたい方に、ぜひおすすめしたい名店です。

店舗名 ブラッスリー・リップ
フランス語表記 Brasserie Lipp
営業時間 9:00-0:30
㉁なし
所在地 📍マップ 151 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris
電話番号 01 45 48 53 91
HP 公式サイト📖メニュー

ル・グラン・カフェ・カプシーヌ

出典:Le Grand Café Capucines

オペラ座近くに位置する、創業1885年のこのカフェは、当時のパリの文化とアートシーンを反映した場所として、多くの有名人や芸術家たちに愛されてきました。優雅でクラシックな内装が特徴的で、19世紀のパリの雰囲気を楽しみながら、現代の洗練されたサービスが体験できます。

ランチやディナーには、フランスの定番である「クロックムッシュ」や「キッシュ」などが楽しめるほか、ワインの種類も豊富に揃っています。

オペラ座やギャラリー・ラファイエットから徒歩圏内という立地の良さもあり、観光の合間に立ち寄りやすいカフェです。

店舗名 ル・グラン・カフェ・カプシーヌ
フランス語表記 Le Grand Café Capucines
営業時間 7:00-1:00
㉁なし
所在地 📍マップ 4 Boulevard des Capucines, 75009 Paris
電話番号 01 43 12 19 00
HP 公式サイト📖メニュー

カフェ・デ・ドゥ・ムーラン

モンマルトルの丘を訪れたらぜひ立ち寄りたいカフェがこちら。このカフェは、映画『アメリ』の舞台として知られ、主人公のアメリが働いていた場所でもあります。そのため、映画ファンにとって特別な場所となっています。

カフェの名前「Deux Moulins(2つの風車)」は、近隣にあった「ムーラン・ルージュ」と「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」という2つの風車から来ています。赤いネオンサインや温かみのあるインテリアが特徴で、どこか懐かしい雰囲気を楽しめます。

メニューには、フランスらしいクロックムッシュやタルト・タタンなどの軽食やデザートが揃っており、観光中の休憩にもぴったりです。カジュアルな価格帯なので、気軽に立ち寄れます。

店舗名 カフェ・デ・ドゥー・ムーラン
フランス語表記 Café des Deux Moulins
営業時間 7:00-2:00(週末は9:00-)
㉁なし
所在地  📍マップ 15 Rue Lepic, 75018 Paris
電話番号 01 42 54 90 50
HP 公式サイト📖メニュー

クロズリー・デ・リラ

出典:Closerie des Lilas

「クロズリー・デ・リラ」はモンパルナス地区に位置するカフェで、20世紀初頭からアーネスト・ヘミングウェイやフィッツジェラルドなど著名なアーティストや作家たちに愛されてきました。パリの知識人や芸術家たちの集いの場となっていたこのカフェは、今もその名残を感じさせる魅力的な場所です。

店内はクラシックで豪華なインテリアが特徴で、特にオープンテラスは、晴れた日にはパリらしい洗練された雰囲気を楽しむのに最適です。豊かな緑に囲まれ、周囲の喧騒を忘れてゆったりと過ごせるため、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれています。

この店の最大の魅力は、その歴史とともに紡がれた独特の雰囲気です。今でも多くの作家やアーティストがインスピレーションを得る場所として訪れ、静かな時間を過ごしながら創作活動に没頭する光景が見られます。パリのカフェ文化を体験したい方には、まさに必訪のスポットと言えるでしょう。

店舗名 クロズリー・デ・リラ
フランス語表記 Closerie des Lilas
営業時間 12:00-14:15、19:00-22:15
㉁なし
所在地 📍マップ 171 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris
電話番号 01 40 51 34 50
HP 公式サイト📖メニュー

ル・セレクト・モンパルナス

出典:Le Select Montparnasse

「ル・セレクト・モンパルナス」は1920年代に誕生し、その後数十年にわたって多くの芸術家や作家に愛され続けてきました。アーネスト・ヘミングウェイやパブロ・ピカソなど、20世紀の著名な文化人たちが集った場所としても知られ、パリのカフェ文化を象徴する存在となっています。

店内はクラシカルなアール・デコの内装デザインになっていて、温かみのある木製の家具や落ち着いた照明が、魅力的な雰囲気を演出しています。また、テラス席もあり、街並みを眺めながらゆったりとした時間を楽しめます。

店舗名 ル・セレクト・モンパルナス
フランス語表記 Le Select Montparnasse
営業時間 7:00-2:00(金・土曜日は7:00-3:00)
㉁なし
所在地 📍マップ 99 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris
電話番号 01 45 48 38 24
HP 公式サイト📖メニュー

パリの老舗カフェでの過ごし方

ここでは下記について解説します。

  • パリ カフェ文化の歴史
  • おすすめ定番メニュー(スイーツやクロワッサンなど)
  • カフェの利用方法
  • 気をつけたいマナーについて
  • パリの老舗カフェのまとめ

パリ カフェ文化の歴史

パリのカフェ文化は、17世紀末にコーヒーがヨーロッパへ伝わったことから始まります。当時のパリは芸術や思想が花開く場であり、カフェは文化人や知識人が集まる社交の場として発展しました。

有名な「ル・プロコープ」は1686年にオープンし、フランス最古のカフェとして知られています。この場所では、ヴォルテールやルソーなどの哲学者、さらにはフランス革命のリーダーたちも議論を交わしていたと伝えられています。

19世紀に入ると、パリのカフェはさらに華やかさを増し、シャンゼリゼ通りやモンマルトル地区などに続々と新しい店が誕生しました。当時のカフェは、芸術家や作家たちが集う創作の場としても知られ、パブロ・ピカソやアーネスト・ヘミングウェイが足繁く通ったことで有名です。また、ベル・エポック時代には、カフェが建築やインテリアの美しさでも注目されるようになり、華麗な装飾が施された店舗が多く生まれました。

現在も、パリのカフェは地元の人々や観光客にとって特別な存在です。一杯のエスプレッソとともに、ゆったりと流れる時間を楽しむのが、パリらしい過ごし方として愛されています。このように、パリのカフェ文化は歴史と伝統を背景に、街の生活と密接に結びついているのです。

【フランス人にとってのカフェとは】

フランス人にとって、カフェは生活の一部であり文化そのものです。朝はエスプレッソを一杯飲みながら新聞を読んだり、昼休みには友人や同僚と集まったり、夕方にはリラックスするための場として利用されます。また、カフェは一人で時間を過ごすのにも最適な場所で、読書や人間観察を楽しむ人もよく見られます。

カフェはフランスの歴史や芸術と深い関わりがありますが、現在も地元のコミュニティの中心的存在として親しまれています。そのため、フランス人にとってのカフェは、食事や飲み物を楽しむだけでなく、コミュニケーションを深めたり、ゆっくりとした時間を楽しむための大切な空間なのです。

おすすめ定番メニュー:スイーツやクロワッサンなど

●スイーツ

【クレーム・ブリュレ/Crème Brûlée】
フランス生まれのデザートで、名前は「焼いたクリーム」を意味します。濃厚なカスタードクリームをベースにし、上に砂糖をまぶして焼き、カリカリのキャラメル状の層を作ります。このキャラメルの層をスプーンで割る瞬間が特別で、クリームの滑らかさと甘い香ばしさが口の中で一体となる贅沢な味わいです。見た目も上品で、食後のデザートや特別な日の一品として人気があります。

【タルト/Tarte】
サクサクの生地にさまざまな具材を乗せたお菓子です。フルーツタルトでは、イチゴやブルーベリーなど新鮮な果物がふんだんに使われ、カスタードクリームと生地の相性が抜群です。チョコレートやナッツを使ったタルトもあり、甘さ控えめなものから濃厚なものまでバリエーション豊富。素材そのものの美味しさを楽しめるシンプルながら奥深い一品です。

【エクレア/Éclair】
エクレアは、細長いシュー生地にクリームを詰め、表面にチョコレートやグレーズをかけたフランス発祥のお菓子です。名前は「稲妻」を意味し、かじるとクリームが口の中に広がるその感覚から由来しています。シンプルなバニラクリーム入りから、チョコレートやコーヒー味など多様なフレーバーが楽しめ、食べやすい形状も魅力的です。

【パリ・ブレスト/Paris-Brest】
パリ・ブレストは、フランスの自転車レース「パリ〜ブレスト〜パリ」にちなんで作られたリング状のシュー菓子です。生地にはプラリネクリームがたっぷり詰められ、香ばしいアーモンドやヘーゼルナッツの風味が特徴。見た目も豪華で、シューの柔らかさとクリームの濃厚さが一体となった、フランスの定番デザートです。

●軽食

【クロワッサン/Croissant】
フランスを代表するバターたっぷりのサクサクとした三日月型のパンです。層状に重ねられた生地を何度も折りたたんで作る「折りパイ生地」を使用し、軽くて香ばしい口当たりが特徴です。焼き立てのクロワッサンは、ほんのり甘く、バターの風味が広がります。そのまま食べても美味しいですが、ジャムやハチミツを添えても相性抜群。朝食や軽食として定番です。

【パン・オ・ショコラ/Pain au Chocolat】
クロワッサン生地で作られたチョコレート入りのパン。長方形の形をしており、中には濃厚なチョコレートスティックが2本入っています。サクサクの生地と、チョコレートのなめらかで甘さ控えめな味わいが絶妙なバランスを生み出します。フランスでは、朝食やおやつとして親しまれ、子どもから大人まで人気の一品です。クロワッサンよりも甘めで、カフェ・オ・レや紅茶と一緒に楽しむのがおすすめです。

【クロックムッシュ/Croque-Monsieur】
クロックムッシュは、温かいハムとチーズのトーストサンドイッチです。パンの間にハムとチーズ(グリュイエールやエメンタール)、上にもチーズやベシャメルソースをかけてオーブンで焼きます。焼き上がりは外側がカリッと香ばしく、中からはチーズがとろけ出します。食べごたえがあり、ランチや軽めの食事にぴったりです。卵をのせた「クロックマダム」というバリエーションもあります。

【キッシュ/Quiche】
パイ生地にクリーム、卵、チーズを混ぜたフィリングを詰めて焼いた、フランスの伝統的な塩味のタルトです。一番有名な「キッシュ・ロレーヌ(Quiche Lorraine)」はベーコンとチーズが入っていますが、野菜や魚介類など多様な具材を使ったアレンジも豊富です。しっとりとしたクリーミーなフィリングと、サクサクのパイ生地が絶妙なコンビネーションで、温めても冷めても美味しくいただけます。軽めのランチやカフェタイムのお供に人気があります。

●コーヒー類

【エスプレッソ/Espresso】
フランスで最もポピュラーなコーヒーの一つです。極細に挽いたコーヒー豆に高圧でお湯を通して抽出した濃厚な一杯で、強い苦味と香ばしさが特徴です。フランスでは「un espresso」や単に「un café」と注文します。量は少なめ(約30ml)ですが、深いコクがあり、たっぷりと砂糖を加えて楽しむことが一般的です。

【カフェ・クレーム/Café Crème】
【カフェ・オ・レ/Café au Lait】

コーヒーをミルクで割った、マイルドでクリーミーな味わいのアレンジコーヒーで、日本でも一般的に親しまれています。朝食時にクロワッサンやパンと一緒に飲むのが定番。カフェで注文する際は「un café crème」と伝えると間違いありません。

【カフェ・アロンジェ/Café Allongé】
日本人がイメージする一般的なコーヒーに近いのがカフェ・アロンジェ。エスプレッソにお湯を加えて量を増やしたもので、アメリカンコーヒーと似ています。苦味が和らぎ、飲みやすくなっています。長くコーヒーを楽しみたいときや、軽めの味を好む方におすすめです。

【カフェ・ヴィエノワ/Café Viennois】
エスプレッソにたっぷりのホイップクリームを乗せた甘いコーヒーです。見た目も華やかで、デザート感覚で楽しめます。
ホイップクリームの甘さがエスプレッソの苦味を引き立て、リッチな味わいが魅力です。

【ホットココア/Chocolat Chaud】
ホットココアは、フランスのカフェでも人気のある甘いドリンクです。濃厚なカカオと温めたミルクがたっぷり使われ、クリーミーでリッチな風味が楽しめます。
子どもから大人まで愛されており、寒い日に体を温めるのに最適です。

カフェの利用方法

パリの老舗カフェを楽しむためには、いくつかの基本的なルールを知っておくとスムーズです。初めてでも安心して利用できるよう、順序立ててご紹介します。以下のポイントを押さえれば、心ゆくまで楽しめるでしょう!

気をつけたいマナーについては次で解説しているので、合わせて確認しておきましょう!

席を選ぶときのポイント
フランスのカフェでは基本的に好きな席に座るスタイルが多いですが、店員が案内する場合もあります。
テラス席は特に人気が高いので、空いているかどうかを確認しましょう。寒い時期でもヒーターが用意されていることが多いので、天候を気にせず利用できます。

メニューの確認と注文方法
席についたら、店員がメニューを持ってきてくれるか、テーブル上に置かれているメニューを確認します。
注文は店員に伝えますが、フランス語に自信がなくても、メニューを指させば大丈夫です。カフェでは飲み物だけでも問題ないので、遠慮せず注文しましょう。

カフェでの過ごし方
飲み物や料理が提供されたら、ゆっくりと味わいながら、その場の雰囲気を楽しみましょう。
パリのカフェでは長居するのが普通なので、急いで席を立つ必要はありません。ただし、食後に混雑しているようであれば配慮しましょう。

お会計のタイミング
パリのカフェでは、テーブルでの支払いが基本です。食事や飲み物を終えたら、店員に「L’additionラディシオン, s’il vous plaîtシルヴプレ」と伝えましょう。
チップは会計に含まれていることが多いので、あえて置く必要はありません。

現金かカードの準備
カード払いが可能な店舗が多いですが、小規模なカフェでは現金しか使えない場合もあります。念のため、少額の現金を用意しておくと安心です。

気をつけたいマナーについて

外国を訪れる際には、独自の文化やマナーを尊重することが大切です。以下では、覚えておきたいカフェでのマナーを3つのポイントに分けてご紹介します。

1. 店員への挨拶は必須
カフェやレストランに入ったときに「Bonjourボンジュー」と挨拶をするのが基本的なマナーです。たとえ店内が忙しそうでも、軽く声をかけるだけで良いので忘れずに行いましょう。この挨拶が、気持ちよくお店を利用するための第一歩となります。
挨拶がないと「失礼な客」と思われ、冷たく対応される場合もあるため注意が必要です。
また、注文時やお会計の際にも「Merciメルシー」や「Au revoirオーヴォワール」など、短いフレーズで感謝や別れの挨拶を添えると、より好印象です。

2. 大声で店員を呼ばない
フランスでは、店員が来てくれるのを待つのが基本とされています。大声で「Garçonギャルソン!」などと呼びつけるのは、非常に無礼な行為でNGです。
もしアピールしたいときは、アイコンタクトか軽く人差し指を上げて合図します。店員が忙しそうにしている場合でも焦らせないことが重要です。相手のペースを待つ姿勢を見せることが大切です。

3. ゆっくりと楽しむのが基本
パリのカフェ文化は「ゆったり過ごす」ことを大切にしています。注文を急かしたり、短時間で切り上げるのではなく、時間をゆっくり楽しみましょう。

これらのマナーを守れば、カフェでのひとときをより心地よく過ごせるでしょう。パリならではの文化を感じながら、素敵なひとときを楽しんでみてください。

パリの老舗カフェのまとめ

パリの老舗カフェは、単なる飲食店ではなく、フランスの文化や歴史が息づく特別な場所です。一杯のコーヒーを囲む時間は、時代を超えて人々の心をつなぎ、旅の楽しみを深めてくれます。

カフェ・ド・フロール」や「レ・ドゥ・マゴ」などの有名カフェでは、かつて芸術家たちが愛した雰囲気を味わうことができます。一方で「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」のような素朴で温かみのあるカフェでは、地元の空気に浸りながら、肩肘張らないひとときを楽しめます。

気軽に立ち寄れるパリのカフェは、旅の合間にリラックスするのにぴったりです。美しい街並みや街の音とともに、心に残るひとときをお過ごしください。

ぜひ、このガイドを参考に、あなたのお気に入りのカフェを見つけてくださいね。パリのカフェで過ごす時間が、素敵な思い出となりますように!

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