【パリ】印象派の宝庫!オルセー美術館のおすすめ見どころ徹底ガイド

美術館・博物館
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オルセー美術館は、美術ファンだけでなく、旅行者にとっても外せない観光スポットです。ゴッホやモネをはじめとする印象派・ポスト印象派の作品が一同に集まり、そのコレクションは世界でもトップクラスを誇ります。

またこの美術館の建物はかつて駅舎として使われていたことでも知られ、アートと歴史が見事に融合した魅力的な空間となっています。

この記事では、オルセー美術館を訪れる際に知っておきたい見どころや基本情報、さらには周辺のおすすめスポットなどもガイドします。「何を見ればいいの?」「効率的に回るには?」など、初心者でも迷わず楽しめるポイントが満載です。

オルセー美術館の魅力を余すところなくお伝えするので、ぜひ最後までお読みくださいね。

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記事のポイント
  • オルセー 美術館の魅力がわかる
  • 必見の名作コレクションを厳選して解説
  • 実用的な基本情報やアクセス方法がわかる
  • 合わせて巡りたい周辺スポットも紹介
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オルセー美術館のおすすめ&見どころ

ここでは下記について解説します。

  • オルセー美術館の特徴と魅力
  • オルセー美術館の基本情報やアクセス方法など
  • 美術館の予約方法やガイドツアー
  • 見るべき有名作品一覧:ゴッホやモネなど【10選】
  • 所要時間と回り方のコツ
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オルセー美術館の特徴と魅力

オルセー美術館はパリのセーヌ川沿いに位置し、19世紀の美術品を多く収蔵しています。その魅力は、単に素晴らしいコレクションだけではありません。

かつて鉄道駅として使われていた建物を利用しているため、建築自体も見る価値があります。大きな空間と高い天井が美術館全体に独特の雰囲気を与えていて、訪れるたびに新たな発見があります。

ルーヴル美術館ほどではないにしろ館内はとても広く、ゆっくりと作品を楽しむことができるため、アート好きにはたまらない場所です。

元駅舎を利用した独特の建築と大時計

オルセー美術館の建物は、もともと「オルセー駅」という鉄道駅として、そして400室もの客室を持つ豪華なホテルとして使用されていました。この特徴的な建築からは、19世紀の華やかな雰囲気が感じ取れます。駅舎の名残であるクラシカルな鉄とガラスの構造が、現在もそのまま展示空間として活用されているのが特徴です。

特に目を引くのは、オルセー美術館の象徴になっている大きな時計です。時計の裏側から眺めるパリの風景はまるで絵画のようで、多くの観光客がその前で記念写真を撮っています。

オルセー美術館は建物そのものがアートと呼べる魅力を持っています。駅舎の歴史や大時計の存在は、他の美術館にはない独自の魅力と言えます。

印象派・ポスト印象派の世界的コレクション

オルセー美術館が特に評価されているのは、印象派やポスト印象派の作品が豊富に揃っていることです。

印象派とは、光や色彩を重視した19世紀末の画風で、ポスト印象派はその後の流れを汲んだ、より個性的な表現が特徴の画派です。ここにはモネやルノワール、ゴッホ、セザンヌといった巨匠たちの名作が挙げられます。

例えばオルセーには、モネの『日傘の女』ゴッホの『自画像』など、世界中の美術ファンが一度は見たいと思う作品が展示されています。これらは当時の芸術運動を代表する傑作であり、美術史を学ぶ上でも欠かせない存在です。これほどの規模でこれらの作品を鑑賞できるのは、オルセー美術館だけと言っても過言ではありません。

オルセー美術館の位置づけ

オルセー美術館は、ルーヴル美術館、オランジュリー美術館と並んで「パリの3大美術館」の一つとして知られています。それぞれの美術館には異なる特色がありますが、オルセー美術館は印象派やポスト印象派に特化している点が際立っています。

世界最大級の美術館として知られるルーヴル美術館は『モナ・リザ』や『ミロのヴィーナス』といった歴史的名作が豊富です。一方オランジュリー美術館は、モネの『睡蓮』の大規模な展示が特徴です。オルセー美術館はこれらと比較すると、印象派・ポスト印象派の幅広いコレクションが魅力で、19世紀後半から20世紀初頭の美術を深く楽しむことができます。

オルセー美術館の基本情報、アクセス方法など

ここでは実際にオルセー美術館を訪れるにあたり、必要な施設情報をまとめています。

基本情報

オルセー美術館の基本情報は下記のとおりです。

場合によっては、開館時間や料金が変更されることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

名称 オルセー美術館
フランス語表記 Musée d’Orsay
営業時間 火、水、金〜日曜日:9:30-18:00
木曜日:9:30-21:45
休館日 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金 一般:16.00ユーロ(現地購入14.00ユーロ)
18歳未満の子供の同伴者:13.00ユーロ(現地購入11.00ユーロ)
夜間入場(木曜18:00以降):12.00ユーロ(現地購入10.00ユーロ)
18歳未満および18-26歳のEU市民:無料
※パリミュージアムパス利用可能
※ 毎月第1日曜日は入場無料(要予約)
電話番号 01 40 49 48 14
HP 公式サイト

行き方・アクセス方法

オルセー美術館へのアクセス方法として、最も便利なのは「地下鉄」です。パリの地下鉄は非常に発達しており、複数の地下鉄線が市内を網羅するように通っています。

また、パリの美しい景色を楽しみながら移動したい方には「バス」もおすすめです。

所在地:Esplanade Valéry Giscard d’Estaing, 75007 Paris, FRANCE

●地下鉄(メトロ)の場合
地下鉄を使って行くには12号線の「ソルフェリーノ(Solférino)駅」という駅で降ります。この駅はオルセー美術館から歩いて約5分の場所にあります。
また、RERの路線も通っており、C線の「ミュゼ・ドルセー(Musée d’Orsay)駅」が美術館のすぐ近くにあります。
≫メトロ・RER路線図はこちら

●バスの場合
パリのバスも便利な交通手段です。市内には多くの路線が通っているので「63」「68」「69」「73」「83」「84」「87」「94」のバスに乗車すると、美術館に近い停留所に到着できます。バスの運行状況は事前に確認しておくと良いでしょう。
バスはメトロに比べて混雑が少なく、観光名所を見ながらの移動が可能なので、写真を撮るチャンスも増えますよ。
≫運行状況確認はこちら
≫バス路線図はこちら

館内のカフェやレストラン

オルセー美術館には、食事や休憩にぴったりなレストランとカフェがあります。

それぞれお店のコンセプトが異なるので、気分やスケジュールに合わせて使い分けできて便利です。素晴らしい美術鑑賞の合間に、美味しいフレンチも楽しみましょう。

出典:Musée d’Orsay

美しい19世紀の装飾と壮麗な天井画が施された、芸術的な空間で食事を楽しめます。ランチやディナーでは、フランス料理をベースとした季節のメニューが提供され、観光の合間に贅沢な体験ができます。

店舗名 レストラン(2階)
フランス語表記 Restaurant du Musée d’Orsay
営業時間 火、水、金、土、日曜日:11:45〜17:30
木曜日:11:45〜21:30
㉁美術館に準ずる
料金 📖メニュー ・前菜 17.00ユーロ〜
・メイン料理 24.00ユーロ〜
・デザート 13.00ユーロ〜など
電話番号 01 45 49 47 03
HP 公式サイト
出典:Musée d’Orsay

アール・ヌーヴォーとモダンデザインが融合した魅力的なカフェです。美術館の象徴である大時計や優美な装飾が特徴で、まるで芸術作品の中にいるかのような体験ができます。食事を楽しみながら、オルセーならではの雰囲気を味わってみてください。

店舗名 カフェ・カンパーナ(5階)
フランス語表記 Café Campana
営業時間 10:30〜16:45(木曜日は20:45まで)
㉁美術館に準ずる
料金 📖メニュー ・サラダ 17.00ユーロ〜
・メイン料理 18.00ユーロ〜
・デザート 10.00ユーロ〜など
電話番号 01 45 49 47 03
HP 公式サイト
出典:Musée d’Orsay

美術鑑賞の合間に立ち寄れる気軽なセルフスタイルのカフェです。元駅舎の建物を活かした歴史的な雰囲気の中、サンドイッチなど軽食やスイーツを楽しめます。美術館の0階(地上階)奥に位置し、鑑賞ルートに組み込みやすいので、ひと休みに最適なスポットです。

店舗名 カフェ・ドゥ・ラ・ガール(0階)
フランス語表記 Café de la Gare
営業時間 9:30〜17:30(木曜日は20:30まで)
㉁美術館に準ずる
料金 📖メニュー ・クロワッサン 3.00ユーロ
・サンドイッチ 8.00ユーロ〜
・エスプレッソコーヒー 3.00ユーロなど
電話番号 01 45 49 47 03
HP 公式サイト
出典:Musée d’Orsay

このカフェでは、美術館を訪れる前後にリラックスして軽食やドリンクを楽しむことができます。美術館の壮大な建物やセーヌ川の景色を背景に、のんびりとしたひとときを過ごせるので、観光の合間に立ち寄るのに最適なスポットです。

店舗名 キオスク(美術館前広場)
フランス語表記 Kiosque du Parvis
営業時間 9:30〜17:30
㉁月曜日
料金 📖メニュー ・クロワッサン 2.50ユーロ
・サンドイッチ 7.50ユーロ
・エスプレッソコーヒー 2.80ユーロなど
電話番号 01 45 49 47 03
HP 公式サイト

美術館の予約方法やガイドツアー

個人で美術館を訪問する場合の予約方法や、現地のオプショナルツアーについて紹介します。

おすすめはガイドツアーへの参加です。初めて訪問する方や、2回目以降でも専門家の説明を聞きたい人はぜひツアーをご利用ください。

オンライン予約の手順

オルセー美術館は、現地のチケット窓口で当日券を購入することが可能です。ただし、待ち時間が長くなることがあるため、オンラインで事前予約することが推奨されています。特に観光シーズンや週末は混雑が予想されるため、早めの予約がおすすめです。

基本的には以下のステップで予約ができます。

  1. ウェブサイトにアクセス
    まず、予約サイトにアクセスします。

  2. 希望チケットの必要枚数を選択
    通常チケットの場合は「Entrée musée – Plein tarif」です。
    (チケット料金は「基本情報」を参照ください。)
    必要枚数を入力後「Ajouter au panier(カートに入れる)」を押下し、内容を確認。
    誤りがなければ「Je réserve(予約する)」を押下し、次ページへ進む。
    オーディオガイドが必要な場合は、一緒に予約できます。

  3. 訪問日時を選択
    表示されるカレンダーの中から、訪問したい日時を選びます。人気の時間帯は早めに埋まることが多いので、早めの予約をおすすめします。

  4. 個人情報の入力
    名前やメールアドレスなどの必要事項を入力します。

  5. 支払い
    クレジットカードで料金を支払い、予約を完了します。支払いが終わると、確認メールが送られてきます。

  6. 当日、チケットを持参
    予約当日、現地でメールに記載されたQRコードをスマホで見せるか、印刷したチケットを持参します。

公式サイトはもちろん、KKdayなどの予約サイトを使うと日本語でスムーズに予約できます。予約サイトでは特別な割引やキャンペーンをしていることもあるので、ぜひサイトをチェックしてみてくださいね。

予約はスマホで簡単完結!
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日本語のガイドツアーに申込む

フランス公認ガイドのプライベートツアーに参加すれば、名画や彫刻の裏に隠された興味深いストーリーや芸術家の情熱を、日本語で分かりやすく楽しむことができます。個人で鑑賞するだけでは気づけない細部や歴史的背景を丁寧に解説してくれるので、作品への理解がぐっと深まりますよ。

ツアーでは効率よく回りながら、見どころを見逃すことなく鑑賞できます。さらに、質問もその場でできるため、自分だけの「気づき」を得られるのも魅力のひとつです。

初めての方から芸術ファンまで満足できる内容となっており、旅の思い出をより特別なものにしてくれること間違いなしです!

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見るべき有名作品一覧:ゴッホやモネなど【10選】

名作揃いのオルセー美術館ですが、中でも人気のゴッホやモネの絵画を中心に、絶対に見ておきたい10作品を厳選して紹介します。

自画像

出典:Musées d’Orsay

ゴッホの「自画像」は、彼の精神的な葛藤と芸術への情熱を感じさせる名作です。この作品は1889年に制作され、ゴッホがサン=レミの精神病院に滞在していた時期に描かれました。

特徴的な短いタッチの筆遣いと強い色彩が、彼の独特な画風を表しています。背景には青と緑の渦巻き模様が広がり、彼の内面の不安定さを象徴していると考えられます。

ゴッホは生涯で40点以上の自画像を描きましたが、それは経済的理由からモデルを雇う余裕がなく、自分を観察することで技術を磨いたためです。この作品は特に印象的で、観る人に彼の内面を垣間見せる力があります。

作品名 自画像
フランス語表記 Portrait de l’artiste
作者 フィンセント・ファン・ゴッホ
年代 1889年

日傘の女(右向き)

出典:Musées d’Orsay

この絵は、クロード・モネが描いた印象派を代表する作品です。モネの妻カミーユをモデルに、明るい屋外での瞬間的な情景を捉えています。彼は風景画の中に人物を取り入れ、自然光と風の動きを見事に表現しました。

女性が持つ日傘の緑や空の青、白いドレスに映る光と影が、軽やかな筆使いで描かれています。特に風にたなびくスカートや草むらは、動きと爽やかな空気感を感じさせます。この作品は印象派の特徴である、色彩と光の変化を追求したモネの技術と感性が際立つ一枚です。

作品名 日傘の女(右向き)
フランス語表記 Femme à l’ombrelle tournée vers la droite
作者 クロード・モネ
年代 1886年

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会

出典:Musées d’Orsay

この絵は、19世紀後半のパリの庶民的な娯楽を生き生きと描いています。場所はモンマルトルの有名なダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。休日の午後に集う人々の楽しげな雰囲気が見事に表現されています。

ルノワールは光と影の効果を巧みに使い、木漏れ日の中で笑顔を浮かべる人々を柔らかな筆致で描きました。彼の特徴である温かみのある色彩と、動きのある描写が印象的です。特に、人物の表情や仕草からその時代の社交的な空気感が感じられます。

絵の中の賑やかな舞踏会を眺めていると、当時のパリの明るい日常が目の前に広がるような感覚を味わえます。

作品名 ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会
フランス語表記 Bal du moulin de la Galette
作者 ピエール=オーギュスト・ルノワール
年代 1876年

ローヌ川の星月夜

出典:Musées d’Orsay

フランス・アルルのローヌ川沿いの夜景を描いた作品です。この絵は、ゴッホがその頃深く感銘を受けていた星空をテーマにしています。

画面には煌めく星々が夜空に広がり、その下を流れる静かなローヌ川が映り込んでいます。船の灯りが川面に反射し、温かな光を放っています。

この作品はゴッホ特有の大胆な筆使いと、夜空の色彩の対比が印象的です。青と黄色を中心にした色合いが、幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出しています。またこの絵は、ゴッホが後に描いた「星月夜」の先駆けとも言える作品として、彼の星空に対する強い関心を象徴しています。

作品名 ローヌ川の星月夜
フランス語表記 Nuit Étoilée sur le Rhône
作者 フィンセント・ファン・ゴッホ
年代 1888年

オランピア

出典:Musées d’Orsay

この絵は1863年に発表された作品で、19世紀のフランス美術界に大きな衝撃を与えました。それは、当時の伝統的な美術作品と比べて非常に挑戦的だったからです。

女性はベッドに横たわり、無表情で見る者を見つめています。その姿勢や表情が、従来の理想的な女性像とは異なり、現実的で強い個性を持っています。また背景には、彼女の召使いと思われる女性が花束を持っているのが見えます。

マネはこの作品でヌードを神話や歴史的なテーマではなく、現代の女性として描き話題になりました。従来の美術の枠にとらわれず、リアルで力強い女性像を表現した『オランピア』は、近代美術の先駆けとして重要な存在になっています。

作品名 オランピア
フランス語表記 Olympia
作者 エドゥアール・マネ
年代 1863年

落穂拾い

出典:Musées d’Orsay

19世紀フランスの農民の生活を描いた作品です。この絵には、農作業の終わりに畑に残された穂を貧しい女性たちが拾っている姿が描かれていて、労働の重要性と農民の尊厳を象徴しています。

ミレーはこの作品を通じて、農民階級の苦しみと勤勉さを強調し、社会的な不平等を表しています。特に、女性たちが果たしている役割に焦点を当て、彼女たちの労働が無視されがちであることを示しています。

また、光と陰のコントラストを活かした描写は、絵に深い感情を与え、観る人々に強い印象を与えます。この絵は、19世紀のリアリズムの代表作として高く評価されています。

作品名 落穂拾い
フランス語表記 Des glaneuses
作者 ジャン=フランソワ・ミレー
年代 1857年

バレエ教室

出典:Musées d’Orsay

この絵は、ドガが特に関心を持っていたバレリーナたちの日常を捉えたもので、彼のバレエをテーマにしたシリーズの中でも特に有名です。舞台上のバレリーナたちがインストラクターに指導を受けるシーンが描かれています。

ドガは動きのある瞬間や、舞台裏の緊張感、バレエの練習風景をリアルに表現することにこだわり、バレリーナたちの姿勢や身体のラインに注目しました。この作品は、単に美しい舞踏を描くのではなく、日常的な練習風景を通じて、芸術家としての観察力を示しています。

作品名 バレエ教室
フランス語表記 La classe de danse
作者 エドガー・ドガ
年代 1873年〜1876年頃

タヒチの女

出典:Musées d’Orsay

この絵はゴーギャンがタヒチに移住した直後に描かれました。西洋の喧騒から離れ、自然と調和した生活を求めていた時期の象徴的な作品です。

画面には二人のタヒチの女性が描かれており、右の女性は地面に座り、左の女性は横たわっています。鮮やかな色彩とシンプルな線が特徴で、背景には海と砂浜が広がり、静けさと穏やかさを感じさせます。

ゴーギャンは、タヒチの文化や自然の美しさにインスピレーションを得て、この作品で理想化された楽園を表現しています。

作品名 タヒチの女(浜辺にて)
フランス語表記 Femmes de Tahiti, ou Sur la plage
作者 ポール・ゴーギャン
年代 1891年

リンゴとオレンジのある静物画

出典:Musées d’Orsay

セザンヌは日常的な果物や食器を題材に、形や色、空間の構成を追求しました。この作品では、リンゴとオレンジがテーブルの上に配置され、奥には白い布がドラマチックな効果を生み出しています。

セザンヌは単なる写実にとどまらず、物体の本質やその関係性を探るため、幾何学的な形や独特の筆遣いを取り入れました。果物の丸みや色彩の調和が、画面全体にリズムを与えています。また、遠近法を崩しながらもバランスの取れた構図が、後のキュビスムや現代美術への影響を示しています。

作品名 リンゴとオレンジのある静物画
フランス語表記 Le tableau de pommes et d’oranges
作者 ポール・セザンヌ
年代 1899頃

シロクマ

出典:Musées d’Orsay

オルセー美術館に展示されている彫刻作品の中でも特に人気の高いのがこの『シロクマ』です。流れるようになめらかな彫刻スタイルで、動物の形や動きが非常にシンプルに表現されています。

大理石で作られた白い北極熊は、曲線的なフォルムが印象的です。その洗練されたデザインは、見る人に力強さと同時に優雅さを感じさせます。ポンポンは、動物園で観察した動物のスケッチを元に、このような独自のスタイルを完成させました。

作品名 シロクマ
フランス語表記 Ours blanc
作者 フランソワ・ポンポン
年代 1923年〜1933年

所要時間と回り方のコツ

オルセー美術館を楽しむには、事前に回り方を考えておくことが大切です。広い館内には多くの名作が展示されており、効率よく巡ることで満足感が大きくなります。

ここでは、所要時間の目安やおすすめのモデルコースをご紹介します。

所要時間の目安

オルセー美術館には名作が多数あり、じっくり鑑賞するにはそれなりに時間がかかります。

一方で事前に見る作品を絞っておけば、短時間でもしっかり楽しむことができます。

●じっくり見る場合:4~5時間
全フロアを回り、名画だけでなく彫刻や写真、家具の展示も鑑賞します。音声ガイド(日本語対応あり)を使うと、さらに深く楽しめます。

●主要作品だけを回る場合:1~2時間
モネやゴッホ、ルノワールなど、有名な作品だけに焦点を当てます。「見るべき有名作品一覧」をチェックして効率よく回ると良いでしょう。

効率よく回るためのモデルコース

オルセー美術館の見どころは、なんといっても印象派の絵画です。モネやドガ、ゴッホの作品を中心に回ることで、時間を有効に使えるでしょう。

効率よく回るには、5階からスタートします。時間に余裕のある方は、ぜひ下記以外の作品もお楽しみくださいね。

  1. 5階
    バレエ教室/ドガ
    自画像/ゴッホ
    ローヌ川の星月夜/ゴッホ
    ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会/ルノワール
    日傘の女(右向き)/モネ
    タヒチの女たち/ゴーギャン
    リンゴとオレンジのある静物画/セザンヌ

  2. 2階
    巨匠ロダンの作品をはじめとする彫刻作品

  3. 0階(地上階)
    落穂拾い/ミレー
    オランピア/マネ
    シロクマ/フランソワ・ポンポン

オルセー美術館周辺のおすすめ&見どころ紹介

ここでは下記について解説します。

  • オルセー美術館周辺のカフェやレストラン【3選】
  • オルセー美術館から行くおすすめスポット【3選】
  • ルーヴル美術館やエッフェル塔までの散策ルート
  • オルセー美術館のおすすめと見どころまとめ

オルセー美術館周辺のカフェやレストラン【3選】

美術館の近くには、パリの雰囲気を感じながら美味しい食事ができるお店があります。

ここでは3つの店舗を紹介しますので、休憩やランチ、ディナーをするときに参考にしてみてくださいね。

レ・ザンティケール

出典:Les Antiquaires

モノトーンの配色が効いたクラシックでおしゃれな雰囲気が特徴で、昔ながらのパリの雰囲気を感じられます。伝統的なフランス風の軽食や美味しいコーヒーなど、朝食からディナーまで楽しめます。

オルセー美術館のすぐ近くという立地で、観光の途中に立ち寄るのにぴったりです。

外のテラス席ではパリの街並みを眺めながらゆったりとした時間を過ごせるので、観光客だけでなく、地元のパリっ子にも愛されています。

店舗名 レ・ザンティケール
フランス語表記 Les Antiquaires
営業時間 7:00-2:00
㉁なし
料金 📖メニュー ・前菜 8.50ユーロ〜
・メイン料理 23.00ユーロ〜
・デザート 12.00ユーロ〜など
立地 オルセー美術館から徒歩約6分
住所 📍マップ 13 Rue du Bac, 75007 Paris
電話番号 01 42 61 08 36
HP 公式サイト

カフェ・ド・フロール

出典:lecafedeflore

カフェ・ド・フロールは、とても有名な老舗カフェです。サン=ジェルマン=デ=プレという、歴史ある建物やおしゃれなお店がたくさんあるエリアにあります。

このカフェは1887年にオープンしました。作家や芸術家が集まる場所として知られていて、ジャン=ポール・サルトルやシモーヌ・ド・ボーヴォワールなど有名人たちが訪れていました。

伝統的なフランスのカフェの雰囲気を感じられる場所で、クロワッサンやカフェ・オ・レがとても人気です。観光客だけでなく、地元の人たちにも愛されています。

店舗名 カフェ・ド・フロール
フランス語表記 Café de Flore 
営業時間 7:30-1:30
㉁なし
料金 📖メニュー ・サラダ 9.00ユーロ〜
・クロワッサン 3.50ユーロ
・エスプレッソコーヒー 5.00ユーロなど
立地 オルセー美術館から徒歩約17分
住所 📍マップ 172 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris
電話番号 01 45 48 55 26
HP 公式サイト

ドゥ・マゴ

出典:Les Deux Magots

このカフェは、パリの歴史と文化を感じられる特別な場所として知られています。場所はサンジェルマン・デ・プレ教会の近くにあり、観光客や地元の人でいつもにぎわっています。

19世紀末にできたこのカフェは、作家や画家、哲学者などの芸術家が集まる場所でした。有名な作家のヘミングウェイや哲学者のサルトルもここを訪れていたそうです。

今でもおいしいフランス料理やデザートを楽しみながら、歴史の香りを感じられる場所として人気があります。パリ観光の際には、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

店舗名 ドゥ・マゴ
フランス語表記 Les Deux Magots
営業時間 7:30-1:00
㉁なし
料金 📖メニュー ・クロワッサン 4.50ユーロ
・ランチセット 38.00ユーロ
・ホットココア 10.00ユーロなど
立地 オルセー美術館から徒歩約17分
住所 📍マップ 6 Place Saint-Germain des Prés, 75006 Paris
電話番号 01 45 48 55 25
HP 公式サイト

オルセー美術館から行くおすすめスポット【3選】

オルセー美術館の周辺には、いくつもの魅力的なスポットがあります。ここでは厳選した下記3つを紹介します。

  • セーヌ川
  • オランジュリー美術館
  • ロダン美術館

セーヌ川

セーヌ川は、パリの中心を流れる美しい川で、多くの観光スポットと歴史を感じさせる場所です。

全長776キロメートルの川は、エッフェル塔やルーヴル美術館、ノートルダム大聖堂など、名所に囲まれており、特に「セーヌ川クルーズ」は人気のアクティビティ。船に乗れば、昼も夜も街の美しい景色を眺めながら観光名所を一度に楽しむことができます。

また、川沿いの「ポンデザール」や「ポンヌフ」などの橋も、ロマンティックな散歩にぴったりです。

セーヌ川は世界遺産にも登録されており、パリらしい魅力を味わえる絶好の場所です。

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名称 セーヌ川
フランス語表記 Seine
営業時間
料金
立地 オルセー美術館から徒歩約1分
住所 📍マップ Seine, Paris, France
電話番号
HP 参考サイト

オランジュリー美術館

オランジュリー美術館は、印象派とポスト印象派の名作を多数所蔵しています。もともとはオレンジを越冬させる温室として1852年に建てられ、その後美術館として開館しました。

最大の魅力は、クロード・モネの大作『睡蓮』です。『睡蓮』を展示するための特別な空間が設計され、自然光が作品を照らすよう工夫されています。この没入感あふれる空間で、訪れる人々は静かに作品と向き合えます。

また、ルノワール、セザンヌ、ピカソ、マティスといった著名な画家の作品も展示されており、19世紀末から20世紀初頭の芸術の発展を辿ることができます。

美術館の規模は比較的小さく、1〜2時間ほどでゆっくり鑑賞できるため、パリ観光の合間に立ち寄るのにも最適です。美術愛好家から旅行者まで、幅広い層に愛されるこの美術館は、印象派芸術の豊かな世界を堪能できる、パリならではの名スポットとなっています。

名称 オランジュリー美術館
フランス語表記 Musée de l’Orangerie
営業時間 9:00-18:00
㉁火曜日、5月1日、12月25日
料金 一般:12.50ユーロ
18歳未満および18-25歳のEU市民:無料
毎月第1日曜日:入場無料
※パリミュージアムパス利用可能
立地 オルセー美術館から徒歩約9分
住所 📍マップ Jardin des Tuileries Place de la Concorde, 75001 Paris
電話番号 01 44 50 43 00
HP 公式サイト

ロダン美術館

「考える人」や「接吻」、「地獄の門」などで有名な彫刻家オーギュスト・ロダンの作品がたくさん展示されています。この美術館は、もともとロダンの家だった19世紀の邸宅を利用していて、彼の人生や創作についてなどを知ることができます。

庭園は静かな雰囲気の中で散策するのに最適で、彫刻を背景にした美しい景観を楽しむことができます。季節ごとに異なる花々が咲き誇り、訪れるたびに新たな発見があります。

アートと自然が融合した特別な空間は、パリの観光名所として必見のスポットです。

名称 ロダン美術館
フランス語表記 Musée Rodin
営業時間 10:00-18:30
㉁月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金 一般料金:14.00ユーロ
18歳未満、26歳未満のEU在住者、障がい者および付添者:無料
毎月第1日曜日(10月〜3月):入場無料
※パリミュージアムパス利用可能
立地 オルセー美術館から徒歩約15分
住所 📍マップ 77 Rue de Varenne, 75007 Paris
電話番号 01 44 18 61 10
HP 公式サイト

「ルーヴル美術館」「エッフェル塔」へのルート

ここではオルセー美術館から、パリの代表的な観光スポット「ルーヴル美術館」と「エッフェル塔」への行き方を紹介します。

同日に観光を考えている方は、アクセスの参考にしてください。

ルーヴル美術館への行き方

オルセー美術館からルーヴル美術館までは、セーヌ川沿いを歩くだけで行ける簡単なルートです。徒歩なら15分ほどで、美しい川の風景を楽しみながら散策できます。途中にはパリの象徴的な橋やストリートアートが見られるスポットもあるので、観光しながら移動できますよ。

また、タクシーや配車サービスを使えば、5分ほどで到着します。

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名称 ルーヴル美術館
フランス語表記 Musée du Louvre
営業時間 月・木・土・日曜日:9:00-18:00
水・金曜日:9:00-21:45
㉁火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金 一般:22.00ユーロ
18歳未満および25歳以下のEU市民:無料
※毎月第1日曜日(10月〜3月)、7月14日(革命記念日):入場無料
※パリミュージアムパス利用可能
住所 📍マップ Musée du Louvre, 75001 Paris
最寄り駅 パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル駅(メトロ1号線、7号線)
電話番号 01 40 20 53 17
HP 公式サイト

エッフェル塔への行き方

エッフェル塔へは電車や徒歩、タクシーなどいくつかの移動方法があります。

徒歩なら約30分かかり、セーヌ川沿いをエッフェル塔を眺めながら向かうことができます。晴れた日には散歩しながらの移動が楽しめるでしょう。

電車を利用するなら、RERのC線が便利です。「ミュゼ・ドルセー(Musée d’Orsay)駅」から「シャン・ド・マルス・トゥール・エッフェル(Champ de Mars – Tour Eiffel)駅」まで一本で行けます。約10分ほどでエッフェル塔付近に到着するので、時間を節約したいときにおすすめです。

タクシーや配車サービスを使えば、移動時間は約15分ほど。道中も快適なので、疲れているときや急いでいるときに役立ちますよ。

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名称 エッフェル塔
フランス語表記 Tour Eiffel
営業時間 9:15-23:45(6月中旬〜9月上旬は8:45-0:45)
料金 一般:14.20ユーロ〜
12歳から24歳:7.10ユーロ〜
4歳から11歳:3.60ユーロ〜
※4歳未満は無料
住所 📍マップ Champ de Mars, 5 Avenue Anatole France, 75007 Paris
最寄り駅 エコール・ミリテール駅(メトロ8号線)、トロカデロ駅(メトロ6号線、9号線)など
電話番号 01 44 11 23 23
HP 公式サイト

オルセー美術館のおすすめと見どころまとめ

オルセー美術館は印象派とポスト印象派の名作を一堂に楽しめる、貴重な場所です。モネやゴッホらの名作に触れる時間は、日常を忘れる贅沢なひとときになることでしょう。さらに美術館自体がアート作品ともいえる元駅舎の建築や、大時計越しに見る景色も忘れられない思い出になります。

過去から今につながるパリの魅力を肌で感じられるオルセー美術館は、訪れる人の心を豊かにしてくれるでしょう。ぜひこの美術館を訪れて、パリ旅行の素敵な思い出を作ってくださいね。

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