【パリ】オルセー美術館|クロード・モネの世界に浸る:光と色の魔法

美術館・博物館
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パリのオルセー美術館は、印象派の名作が多く展示されている素晴らしい場所です。

中でもクロード・モネの『睡蓮』や『日傘の女』などは、見るたびに新たな発見があります。なぜなら、モネの作品は光の捉え方や色彩の使い方が独特で、まるで絵画の中に引き込まれる魔法のような感覚があるからです。

この記事では、オルセー美術館でモネの世界を存分に楽しむ方法を解説します。数々の作品紹介はもちろん、モネの生涯や画風についても深掘りします。また、モネ以外でも見るべき作品やオルセー美術館の基本情報なども網羅的に把握できます。

初心者からリピーターまで、誰でも楽しめる内容をお届けしますので、ぜひ最後までお読みくださいね。

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記事のポイント
  • 代表作『青い睡蓮』『日傘の女』の解説
  • オルセー美術館所蔵のモネ作品の紹介
  • モネの人生や絵の特徴、楽しみ方がわかる
  • モネ以外にも見るべきオルセー美術館の作品紹介
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オルセー美術館でモネに会おう

ここでは下記について解説します。

  • 『青い睡蓮』
  • 『日傘の女』
  • 【厳選8作品】紹介一覧:展示場所は何階にある?
  • モネの人生:技法や特徴、作品の楽しみ方を知る
  • モネが多い美術館はどこ?ファンにおすすめのスポット
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『青い睡蓮』

出典:Musée d’Orsay

『青い睡蓮』はモネの家の庭にあった池を描いたものです。この池にはたくさんの睡蓮が浮かんでいて、青や紫、白などの色がきれいに映えています。

モネは光や色の変化をとても大切にしていました。朝や昼、夕方、天気によって池や睡蓮の見え方が変わるのを観察し、その美しさを絵に表現しました。水の上に広がる睡蓮花や葉と、その下に映る空や木々のゆらぎなどから、自然への愛と観察力を感じられます。

作品名 青い睡蓮
フランス語表記 Nymphéas bleus
制作時期 1916年〜1919年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、204.0 x 200.0 cm
展示場所 5階 Salle 34

『日傘の女』

モネの妻カミーユがモデルになった作品です。どちらのカミーユも白いドレスを着ていて、緑の草原の中で風に吹かれる様子が表現されています。

風に揺れるドレスや日傘の布、そしてカミーユの髪の動きが、自然の心地よい風を感じさせます。背景には青い空と白い雲が広がり、光と影の美しいコントラストが絵全体を明るくしています。

カミーユの姿ははっきりと描かれてこそいませんが、それがかえって自然の中に溶け込んでいるような印象を与えます。モネが家族への愛情と自然の美しさを表現した一枚として、多くの人に愛されています。

作品名 日傘をさす女(右向き)
フランス語表記 Femme à l’ombrelle tournée vers la droite
制作時期 1886年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、130.5 x 89.3 cm
展示場所 5階 Salle 32
作品名 日傘をさす女(左向き)
フランス語表記 Femme à l’ombrelle tournée vers la gauche
制作時期 1886年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、131.0 x 88.7 cm
展示場所 5階 Salle 32

【厳選8作品】紹介一覧:展示場所は何階にある?

オルセー美術館には、多数のモネ作品が所蔵されています。先に解説した作品とは別に、ここではさらに厳選して8作品を紹介します。

なお、下記解説に記載の展示場所は変更される可能性があります。最新情報は入館時にインフォメーションで無料配布されている「館内図」を参照ください。

ジヴェルニーのモネの庭

出典:Musée d’Orsay

この絵には、モネが自分で手入れした庭が描かれています。モネは自然が大好きで、ジヴェルニーという村に引っ越してから、自分の庭を特別な場所にしました。花々や池、そして有名な「日本風の橋」も作りました。

『ジヴェルニーのモネの庭』では、色とりどりの花が咲き誇る様子が描かれていて、見る人を優しい気持ちにしてくれます。モネは太陽の光や空気の変化を感じながら、何度も庭の絵を描きました。この作品を見ると、モネがどれほど自然を愛していたかが伝わってきます。

作品名 ジヴェルニーのモネの庭
フランス語表記 Le jardin de l’artiste à Giverny
制作時期 1900年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、81.6 x 92.6 cm
展示場所 5階 Salle 34

ジヴェルニーでの舟遊び

出典:Musée d’Orsay

この絵は、モネが住んでいたフランスのジヴェルニーという村の川を舞台にしています。モネは家族や友人と一緒に自然を楽しむ時間が大好きで、その楽しさや穏やかな気持ちが絵に込められています。

この絵には、小さなボートに乗って水の上をゆっくり進む娘たちの姿が描かれています。周りには、川岸の緑や水面に映る光が優しい色合いで表現されています。特に、水面には空の青や植物の緑が映り込んでいて、とても美しい景色です。

作品名 ジヴェルニーでの舟遊び
フランス語表記 En norvégienne
制作時期 1887年頃
原画サイズなど 油彩、キャンバス、97.5 x 130.5 cm
展示場所 (2024年11月現在は展示されていない作品)

睡蓮の池、バラ色の調和

出典:Musée d’Orsay

この絵にはモネの家の庭にある池が描かれています。池にはたくさんの睡蓮が浮かび、水面には木々や空が映っています。

この作品はモネが晩年に多く描いた『睡蓮』シリーズのひとつです。「バラ色の調和」という名前の通り、やさしいピンクや緑、青が使われていて、見ていると心が落ち着くような色合いになっています。太陽の光が池の水に反射して、全体がキラキラと輝いているように見えます。

作品名 睡蓮の池、バラ色の調和
フランス語表記 Le Bassin aux nymphéas, harmonie rose
制作時期 1900年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、90.0 x 100.5 cm
展示場所 5階 Salle 34

サン・ラザール駅

出典:Musée d’Orsay

サン・ラザール駅は、パリにある大きな鉄道駅で、モネは駅の内部を描いています。絵の中には駅舎や煙が上がる列車、そして忙しそうな人々が描かれています。特に、列車の煙や空気の中で光がどのように変わるかを表現することに、モネは力を入れました。

この絵が描かれた時代は、鉄道がどんどん発展していた時期で、モネはその新しい技術や現代的な風景を絵で表現することに興味を持っていました。

作品名 サン・ラザール駅
フランス語表記 La gare Saint-Lazare
制作時期 1877年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、75.0 x 105.0 cm
展示場所 5階 Salle 30

積みわら、夏の終わり

出典:Musée d’Orsay

積みわらとは、農家が麦を収穫した後に、わらを積み上げて乾かすために作った大きな山のことです。そんなフランスの風景が描かれているのがこの絵です。

モネは、夏の終わりの時期、夕暮れ時の柔らかい光を使って、積みわらを温かい色で表現しています。絵の中では、積みわらが金色やオレンジ色に見え、空も赤っぽい色をしていて、秋の訪れを感じさせます。

モネは風景を細かく描くのではなく、色を重ねて雰囲気を表現することにこだわりました。そのため、この絵をよく見ると、細かい線ではなく、色の塊が集まって積みわらや空を作り出していることがわかります。

作品名 積みわら、夏の終わり
フランス語表記 Meules, fin de l’été
制作時期 1891年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、60.5 x 100.8 cm
展示場所 5階 Salle 34

ルーアン大聖堂

出典:Musée d’Orsay

この絵は、フランスのルーアンという町にある「ルーアン大聖堂」を描いたシリーズの一部です。モネはこの大聖堂を一度に描くのではなく、異なる時間帯や季節に何回も同じ場所から描いています。

モネがこの絵を描いたのは、日光が当たる時間や空の色、そして大聖堂の壁の色がどう変わるかを見て、絵を変化させるためです。例えば、朝と夕方では光の色が全然違うので、大聖堂の色も違って見えます。絵を見ると、まるでその瞬間の光の感じや空気の温度まで感じられるような気がします。

作品名 ルーアン大聖堂
フランス語表記 La cathédrale de Rouen. Le Portail et la Tour Saint-Romain, plein soleil
制作時期 1893年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、107.0 x 73.5 cm
展示場所 5階 Salle 34

死の床のカミーユ

出典:Musée d’Orsay

モネの最愛の妻であるカミーユ・モネの最後の瞬間を捉えたもので、彼女が亡くなる前に寝ている姿が描かれています。カミーユの顔には安らかな表情が浮かんでいて、モネは彼女が平和に眠っているように見えるように描いています。

モネはカミーユの体や顔に柔らかな光をあて、温かい色を使っています。また、背景にはカミーユの寝室の一部が描かれていて、絵の中には静かな雰囲気があります。

作品名 死の床のカミーユ
フランス語表記 Camille sur son lit de mort
制作時期 1879年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、90.0 x 68.0 cm
展示場所 5階 Salle 32

かささぎ

出典:Musée d’Orsay

この絵は、モネが冬の静けさと美しさをどのように感じたかを表現しています。絵の中央には雪が積もった大きな木と、それに止まっている「かささぎ」という鳥が描かれています。かささぎは黒と白の羽が特徴的で、木の上にいる様子がとても美しく表現されています。

モネは、この絵を通して「雪の白さ」や「光の変化」を特に意識して描いています。また、雪の白い色と、かささぎの黒い羽が対照的に描かれていることで、絵全体にバランスが生まれています。

作品名 かささぎ
フランス語表記 La Pie
制作時期 1868年〜1869年
原画サイズなど 油彩、キャンバス、89.0 x 130.0 cm
展示場所 0階 Salle 18

モネの人生:技法や特徴、作品の楽しみ方を知る

クロード・モネ(Claude Monet)は1840年、フランスのパリに生まれました。若い頃から絵を描くことに興味を持ち、アカデミーで学んだ後、パリの美術界に出てきました。最初は伝統的なスタイルに従っていましたが、次第に「印象派」という新しいスタイルを確立し、芸術運動のリーダー的存在になっていきます。

印象派は物事の細かいディテールを描くのではなく、瞬間の「印象」や「感覚」を重視した画風です。『印象・日の出』という作品は当時の美術界に衝撃を与え、モネのスタイルが次第に注目されるようになりました。

晩年はジヴェルニーという場所に移り住み、庭に作った池で『睡蓮』を描き続けました。彼はその後も自然の美しさや光の変化を捉えようと努力し、水面の反射や、空気の質感を表現しました。

年を取ってからは目の病気に悩まされ、視力が低下していきましたが、それでも彼は絵を描き、1926年に亡くなるまで、常に新しい表現方法を追求し続けました。彼の作品は今も多くの人々に影響を与え、世界中の美術館で展示されています。

モネの技法や特徴

モネの作品の特徴は、「色の使い方」と「光の表現」にあります。彼はまずその場に立ち、何時間も同じ場所で絵を描くことで、時間帯や季節、天候による色の変化を忠実に捉えました。(例:『睡蓮』シリーズ、『ルーアン大聖堂』シリーズ)

 モネの技法の特徴的な点は、細部の描写を省き、色を大胆に重ねることで「光」を表現することです。彼は長い筆を使って色を並べ、対象の輪郭をぼかすように描くことで、絵に「動き」を持たせる効果を生み出しました。

 また、モネは「筆触」を重要視しました。筆触とは、絵の中に残る筆の痕跡が見える技法で、これにより絵全体が生き生きとし、感情が込められているように表現されます。

モネ作品の楽しみ方

モネの絵を楽しむためには、まず「光と色」に注目して観察することが重要です。モネは、色を混ぜるのではなく並べることで光が差し込むように表現しています。その結果、絵の中の光が動いているように感じられます。

近くで見ると、筆のタッチや色がはっきりと残り、モネがその場で感じた光や空気を表現していることがわかります。遠くから見ると、色が集まり風景が浮かび上がります。

モネの絵は瞬間だけでなく、その背後の動きや感覚も表現しているので、じっくり観賞することで新しい発見があるでしょう。

モネが多い美術館はどこ?ファンにおすすめのスポット

モネの世界が好きな人に、オルセー美術館と合わせてぜひ訪れて欲しい場所を紹介します。

  • オランジュリー美術館(パリ)
  • マルモッタン・モネ美術館(パリ)
  • モネの家と庭園(ジヴェルニー)

オランジュリー美術館(パリ)

オランジュリー美術館はパリの中心部に位置していて、モネの『睡蓮』が有名です。『睡蓮』シリーズは、彼が自分の庭で見た光と水の美しさを表現した作品で、まるで絵の中に入っているような気持ちになります。

オランジュリー美術館は元はオレンジの果物を保存する建物として造られましたが、その後美術館として改装されました。モネの作品が展示されている部屋は丸い形をしていて、絵に囲まれるように鑑賞できるので、より深く作品の世界に浸ることができます。またこの美術館には、ピカソやルノワールなど、他の印象派の画家たちの名作も多く展示されています。

名称 オランジュリー美術館
フランス語表記 Musée de l’Orangerie
営業時間 9:00-18:00
㉁火曜日、5月1日、12月25日
料金 一般:12.50ユーロ
18歳未満および18-25歳のEU市民:無料
毎月第1日曜日:入場無料
※パリミュージアムパス利用可能
住所 📍マップ Jardin des Tuileries Place de la Concorde, 75001 Paris
電話番号 01 44 50 43 00
HP 公式サイト

マルモッタン・モネ美術館(パリ)

出典:Musée Marmottan Monet

マルモッタン・モネ美術館はモネの作品をより多く見ることができる美術館です。パリの西部に位置するこの美術館は、観光地の喧騒から少し離れてゆっくりと鑑賞することができます。

この美術館には、代表作『印象・日の出』をはじめ、彼の生涯にわたる多くの作品が集められています。『印象・日の出』は、印象派という芸術運動の名前の由来にもなった作品です。

ここではモネの他にも、ルノワールやドガ、セザンヌなどの印象派の作品も展示されており、その中でモネの作品がどのように進化したのかを見ることができます。

名称 マルモッタン・モネ美術館
フランス語表記 Musée Marmottan Monet
営業時間 10:00-18:00(木曜日のみ21:00まで)
㉁月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金 一般:14.50ユーロ
7歳〜18歳、25歳未満の学生などの割引:10.00ユーロ
7歳未満、特定の条件を満たす場合(障害者など):無料
住所 📍マップ 2 Rue Louis Boilly, 75016 Paris
電話番号 01 44 96 50 33
HP 公式サイト

モネの家と庭園(ジヴェルニー)

出典:Maison et jardins Claude Monet – Giverny

モネの家と庭園があるジヴェルニーは、パリから車で約1時間半の距離にあります。代表作の『睡蓮』シリーズを描いたことで知られる美しい庭園が広がり、彼が自然をどのように感じていたのかを実際に体験できる場所です。

庭園は大きな池と豊かな緑に囲まれていて、色とりどりの花が咲き誇ります。モネはこの庭で四季折々の自然の変化を観察し、それを絵にしてきました。実際に訪れると、絵で見た風景が目の前に広がり、まるで絵画の中に入り込んだような気分になります。

パリからの気軽に行ける日帰りのプランがいくつもあるので、リアルなモネの世界に触れてみたい人はぜひツアーを活用してください。

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名称 モネの家と庭園
フランス語表記 Maison et jardins de Claude Monet-Giverny
営業時間 4月〜11月のみ開園
9:30-18:00
料金 一般:11.00
7歳〜17歳、学生:6.50
7歳未満:無料
住所 📍マップ 84 Rue Claude Monet, 27620 Giverny
電話番号 02 32 51 28 21
HP 公式サイト

モネ以外もすごい!オルセー美術館の見どころ

ここでは下記について解説します。

  • ゴッホをはじめとする巨匠たちの有名作品【6選】
  • オルセー美術館について(基本情報や行き方など)
  • オルセー美術館のモネのまとめ

ゴッホをはじめとする巨匠たちの有名作品【6選】

モネと並ぶ印象派・ポスト印象派の巨匠、ゴッホ、ルノワール、ドガなどオルセー美術館の必見作品を厳選して紹介します。

出典:Musée d’Orsay

自画像/フィンセント・ファン・ゴッホ
仏語タイトル:Portrait de l’artiste

ゴッホの「自画像」は、彼の精神的な葛藤と芸術への情熱を感じさせる名作です。この作品は1889年に制作され、ゴッホがサン=レミの精神病院に滞在していた時期に描かれました。

特徴的な短いタッチの筆遣いと強い色彩が、彼の独特な画風を表しています。背景には青と緑の渦巻き模様が広がり、彼の内面の不安定さを象徴していると考えられます。

出典:Musées d’Orsay

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会/ピエール=オーギュスト・ルノワール
仏語タイトル:Bal du moulin de la Galette

この絵は、19世紀後半のパリの庶民的な娯楽を生き生きと描いています。場所はモンマルトルの有名なダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」。休日の午後に集う人々の楽しげな雰囲気が見事に表現されています。

ルノワールは光と影の効果を巧みに使い、木漏れ日の中で笑顔を浮かべる人々を柔らかな筆致で描きました。彼の特徴である温かみのある色彩と、動きのある描写が印象的です。特に、人物の表情や仕草からその時代の社交的な空気感が感じられます。

出典:Musées d’Orsay

落穂拾い/ジャン=フランソワ・ミレー
仏語タイトル:Des glaneuses

19世紀フランスの農民の生活を描いた作品です。この絵には、農作業の終わりに畑に残された穂を貧しい女性たちが拾っている姿が描かれていて、労働の重要性と農民の尊厳を象徴しています。

ミレーはこの作品を通じて、農民階級の苦しみと勤勉さを強調し、社会的な不平等を表しています。特に、女性たちが果たしている役割に焦点を当て、彼女たちの労働が無視されがちであることを示しています。

また、光と陰のコントラストを活かした描写は、絵に深い感情を与え、観る人々に強い印象を与えます。この絵は、19世紀のリアリズムの代表作として高く評価されています。

出典:Musées d’Orsay

バレエ教室/エドガー・ドガ
仏語タイトル:La classe de danse

この絵は、ドガが特に関心を持っていたバレリーナたちの日常を捉えたもので、彼のバレエをテーマにしたシリーズの中でも特に有名です。舞台上のバレリーナたちがインストラクターに指導を受けるシーンが描かれています。

ドガは動きのある瞬間や、舞台裏の緊張感、バレエの練習風景をリアルに表現することにこだわり、バレリーナたちの姿勢や身体のラインに注目しました。この作品は、単に美しい舞踏を描くのではなく、日常的な練習風景を通じて、芸術家としての観察力を示しています。

出典:Musées d’Orsay

タヒチの女(浜辺にて)/ポール・ゴーギャン
仏語タイトル:Femmes de Tahiti, ou Sur la plage

この絵はゴーギャンがタヒチに移住した直後に描かれました。西洋の喧騒から離れ、自然と調和した生活を求めていた時期の象徴的な作品です。

画面には二人のタヒチの女性が描かれており、右の女性は地面に座り、左の女性は横たわっています。鮮やかな色彩とシンプルな線が特徴で、背景には海と砂浜が広がり、静けさと穏やかさを感じさせます。

ゴーギャンは、タヒチの文化や自然の美しさにインスピレーションを得て、この作品で理想化された楽園を表現しています。

出典:Musées d’Orsay

オランピア/エドゥアール・マネ
仏語タイトル:Olympia

この絵は1863年に発表された作品で、19世紀のフランス美術界に大きな衝撃を与えました。それは、当時の伝統的な美術作品と比べて非常に挑戦的だったからです。女性はベッドに横たわり、無表情で見る者を見つめています。その姿勢や表情が、従来の理想的な女性像とは異なり、現実的で強い個性を持っています。

マネはこの作品でヌードを神話や歴史的なテーマではなく、現代の女性として描き話題になりました。従来の美術の枠にとらわれず、リアルで力強い女性像を表現した『オランピア』は、近代美術の先駆けとして重要な存在になっています。

オルセー美術館について(基本情報や行き方など)

オルセー美術館は19世紀後半から20世紀初頭にかけての美術作品を多く展示しており、特に印象派やポスト印象派の絵画が充実しています。ここではモネをはじめ、ゴッホやルノワール、ドガといった有名な画家たちの作品を間近で見ることができます。

また、美術館自体もアートとしての価値があります。かつて駅舎やホテルとして使われていた貴重な建物を改装して造られているため、そのアールヌーボー様式の美しい建築も見どころのひとつなのです。

美術館の基本情報・チケットやガイドツアー

オルセー美術館の基本情報は下記のとおりです。

場合によっては、開館時間や料金が変更されることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

名称 オルセー美術館
フランス語表記 Musée d’Orsay
営業時間 火、水、金〜日曜日:9:30-18:00
木曜日:9:30-21:45
休館日 月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
料金 一般:16.00ユーロ(現地購入14.00ユーロ)
18歳未満の子供の同伴者:13.00ユーロ(現地購入11.00ユーロ)
夜間入場(木曜18:00以降):12.00ユーロ(現地購入10.00ユーロ)
18歳未満および18-26歳のEU市民:無料
※パリミュージアムパス利用可能
※ 毎月第1日曜日は入場無料(要予約)
電話番号 01 40 49 48 14
HP 公式サイト

オルセー美術館は、現地のチケット窓口で当日券を購入することが可能です。ただし、待ち時間が長くなることがあるため、オンラインで事前予約することが推奨されています。特に観光シーズンや週末は混雑が予想されるため、早めの予約がおすすめです。

チケットのオンライン予約方法

  1. ウェブサイトにアクセス
  2. 希望チケットの必要枚数を選択
  3. 訪問日時を選択
  4. 個人情報の入力
  5. 支払い
  6. 当日、チケットを持参

公式サイトはもちろん、KKdayなどの予約サイトを使うと日本語でスムーズに予約できます。予約サイトでは特別な割引やキャンペーンをしていることもあるので、ぜひサイトをチェックしてみてくださいね。

また、フランス公認ガイドのプライベートツアーもおすすめです。名画や彫刻の裏に隠された興味深いストーリーや芸術家の情熱を、日本語で分かりやすく楽しめます。個人では気づけない細部や歴史的背景を解説してくれるので、作品への理解がぐっと深まりますよ。

予約はスマホで簡単完結!
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美術館への行き方

オルセー美術館の住所:Esplanade Valéry Giscard d’Estaing, 75007 Paris, FRANCE

地下鉄(メトロ)での行き方
地下鉄を使って行くには12号線の「ソルフェリーノ(Solférino)駅」という駅で降ります。この駅はオルセー美術館から歩いて約5分の場所にあります。
また、RERの路線も通っており、C線の「ミュゼ・ドルセー(Musée d’Orsay)駅」が美術館のすぐ近くにあります。
≫メトロ・RER路線図はこちら

バスでの行き方
市内には多くの路線が通っているので「63」「68」「69」「73」「83」「84」「87」「94」のバスに乗車すると、オルセー美術館に近い停留所に到着できます。
≫運行状況確認はこちら

オルセー美術館のモネのまとめ

モネの絵画は「光」と「色彩」の使い方が非常に独特で、見るたびに新しい感動を与えてくれます。特に彼の代表作である 『青い睡蓮』や『日傘の女』をじっくりと鑑賞することで、絵の中に込めた自然の美しさをより深く感じることができるでしょう。

またオルセー美術館は、モネだけでなく、印象派やポスト印象派の巨匠たちの作品が揃う素晴らしい美術館です。誰もが一度は教科書などで見たことがあるような、ゴッホやルノワールらの作品も堪能できるので、パリ観光で訪れることをおすすめします!

ぜひオルセー美術館で、モネの世界とその魅力を感じてください。

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