パリの観光名所といえばエッフェル塔やルーヴル美術館が有名ですが「モンマルトルの丘」も見逃せないスポットです。丘の上にそびえる「サクレ・クール寺院」は、美しい白亜の建物とパリ市街を一望できる景色で多くの観光客を魅了しています。
この記事では、サクレ・クール寺院の見どころや行き方に加え、周辺のおすすめスポットまで詳しく紹介します。初心者でも迷わず観光を楽しめるよう、基本情報や注意点も丁寧にまとめました。
ぜひ最後まで読んで、異国の雰囲気をたっぷり味わえるこの街を満喫してみてください!
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パリ観光!モンマルトルの丘:サクレ・クール寺院とは?
ここでは下記について解説します。
- 歴史や名前の意味
- 見どころや魅力
- 基本情報(入場料・営業時間など)
- 行き方
- 治安と注意点
- モンマルトル散策ツアー
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歴史や名前の意味
●19世紀後半:建設の決定
普仏戦争でフランスが敗北し、パリがプロイセン(ドイツ北東部からポーランド西部にかけての地域を領土としたヨーロッパの王国)に占領されました。
戦争の結果、フランスの精神的・社会的な危機が深刻化したため、戦後の復興と宗教的な象徴を求めて、サクレ・クール寺院の建設計画が発表されました。
●建設開始
1875年、寺院の建設が正式に始まりました。「モンマルトルの丘の頂上」という場所の選定には「フランスの再生」といった、象徴的な意味合いが込められていました。
●20世紀初頭:建設完了
フランスの経済状況や政治的な変動に影響を受けつつも、第一次世界大戦が勃発する直前の1914年に、ようやく完成します。その後寺院は、フランス国民にとって精神的な拠り所になり、また、信仰の象徴としても重要な存在にもなりました。
●近代:観光名所としての成長
サクレ・クール寺院は、パリの主要な観光スポットの一つです。その美しい外観と壮大なドーム、そしてパリ市内を一望できる景色が人気を集めています。
また、キリスト教の信者にとっては、祈りと安らぎの場所として大切にされています。
【名前の意味】
「サクレ・クール(Sacré-Cœur)」という名前は、「聖なる心(聖心)」という意味です。これは、イエス・キリストの「聖心」を象徴しています。
キリスト教では、イエス・キリストの愛と慈悲を象徴する心が「聖心」と呼ばれており、この寺院はその象徴として建設されました。このため、サクレ・クール寺院は「聖心の教会」としても知られています。
見どころや魅力
サクレ・クール寺院は、モンマルトルの丘の頂上に位置し、パリの街並みを一望できる絶景スポットとして非常に有名です。美しい白亜の外観と荘厳な内部は、多くの観光客を魅了し、パリを代表する観光名所の一つとなっています。
●壮大な外観
その外観はまるで白亜の宝石のように輝いており、晴れた日には純白の大理石が日光を浴びて美しく反射します。
寺院はビザンチン様式とロマネスク様式を融合させたデザインで、重厚感とともに優雅さを感じさせます。また、ドームは高さが約83メートルもあり、遠くからでも目を引きます。
●パリの絶景
寺院の魅力の一つはその絶景です。ドームからは、パリ市内を360度見渡すことができます。エッフェル塔や凱旋門、ルーヴル美術館、さらにはセーヌ川など、パリのランドマークが一望できるため、観光客はここからの景色を楽しみに訪れます。
特に、朝日や夕日に照らされたパリの街並みを眺めると、非常に感動的な瞬間を味わえます。
●美しい内装
寺院内部は外観と同様に美しく、訪れる人々を圧倒します。
特に注目すべきは、天井に施された世界最大規模(高さは約15メートル!)のキリストのモザイク画で、見る人々に強い印象を与えます。モザイクはビザンチン風のスタイルで描かれていて、非常に精緻で壮大です。
●静寂な雰囲気
サクレ・クール寺院は観光名所でありながら、神聖な雰囲気が漂っています。観光客が多く訪れる場所ではありますが、寺院内部は静かで落ち着いた空間が広がっていて、パリの喧騒から離れて心を落ち着けるのにぴったりです。
●夜景も魅力的
サクレ・クール寺院は、昼間の美しさだけでなく、夜のライトアップも魅力的です。夜になると、白亜のドームがライトアップされ、昼間とはまた違った美しい表情を見せます。
特に夜景はロマンチックで、パリの街を照らす街灯と共に、幻想的な雰囲気を作り出します。
また、信仰の場としての歴史も深い場所です。訪れる際には、その美しい景観だけでなく、静寂な時間を感じることも大切にしましょう。
基本情報(入場料・営業時間など)
サクレ・クール寺院の基本情報は下記の通りです。
名称 | サクレ・クール寺院 |
フランス語表記 | Basilique du Sacré-Cœur de Montmartre |
営業時間 | 6:30-22:30(ドーム:10:00-17:30) ㉁なし |
料金 | ドームのみ有料:一般 8.00ユーロ(15歳未満:5.00ユーロ) |
電話番号 | 01 53 41 89 00 |
HP | 公式サイト |
ミュージアムパスは対象外
ミュージアムパスは、パリ市内の多くの博物館や美術館で利用できる割引パスですが、サクレ・クール寺院の入場にはこのパスは使えません。
寺院は無料で開放されているので、ミュージアムパスを使うことなく訪れることができます。しかし、ドームなどの特定の施設には別途料金がかかることもありますので、事前に確認してから訪れましょう。
入場予約は受け付けていない
サクレ・クール寺院は、事前予約を受け付けていません。
寺院の見学は自由に行えますが、混雑時には待ち時間が発生することがあります。行列に並びたくない人は、訪れる時間帯を工夫することをおすすめします。一般的には、朝早くや夕方以降の時間帯が空いていることが多いです。
行き方
サクレ・クール寺院は丘の上にあるため、最寄り駅まで地下鉄(メトロ)で行き、徒歩やケーブルカーでアクセスする方法が一般的です。
また、バスの路線も通っているので、車窓を楽しみたい人はバスもおすすめです。
所在地:35 Rue du Chevalier de la Barre, 75018 Paris, FRANCE
●地下鉄(メトロ)で行く場合
モンマルトルの丘の麓には、複数の地下鉄駅があります。
12号線「アベス(Abbesses)駅」、2号線「アンヴェール(Anvers)駅」あたりは距離的にも近いことから、モンマルトル観光によく利用されています。サクレ・クール寺院までは、それぞれ徒歩10分ほどです。
≫メトロ・RER路線図はこちら
●バスで行く場合
「40」のバスに乗車すると、モンマルトルの丘をめぐりながらサクレ・クール寺院に到着できます。最寄りの停留所は「ユトリロ(Utrillo)」です。
バスの運行状況は事前に確認しておくと良いでしょう。
≫運行状況確認はこちら
≫バス路線図はこちら
●ケーブルカーに乗る場合
モンマルトルには、フュニキュレール(Funiculaire)というケーブルカーが通っていて、片道2分ほどで丘を登り降りできます。地下鉄やバスと同じチケットで乗れるので、階段や上り坂を避けたいという人は、ケーブルカーの利用がおすすめです。
📍麓の乗り場のマップ
📍サクレ・クール寺院前の乗り場のマップ
治安と注意点
モンマルトルの丘は観光スポットとして人気が高い場所ですが、訪れる際にはいくつかの治安に関する注意点があります。
まず、混雑している場所ではスリや置き引きが発生することがあります。バッグや財布はしっかりと口を閉じ、視界に入る位置に持つようにしましょう。
また、詐欺行為も報告されています。たとえば、路上で突然声をかけられたり、物を押し付けられたりしても、相手に反応しないようにしましょう。特にサクレ・クール寺院周辺や観光地から少し離れた場所では注意が必要です。
夜間は特に治安が不安定になる場合があります。そのため、暗くなる前に観光を終えることが賢明です。モンマルトルの丘は美しい場所ですが、安心して楽しむためには周囲に気をつけ、無理をせず行動することが大切です。
【ミサンガ売りに注意】
モンマルトルの丘では「ミサンガ売り」と呼ばれる手法がよく見かけられます。彼らは突然声をかけてきて、勝手に腕にミサンガ(手作りの紐のブレスレット)を巻き付け、お金を要求してきます。こうした行為は観光客をターゲットにしたやり口で、断ってもしつこく絡んでくる場合もあるため注意が必要です。
もしミサンガを勧められても受け取らず、冷静に断りましょう。相手に反応すると、強引に押し付けられることもありますので、視線を合わせず、無視するのが最も効果的です。
モンマルトル散策ツアー
現地ツアーに参加するメリットは、何と言っても専門ガイドによる深い解説と、効率的に観光地を巡ることができる点です。モンマルトルは観光名所が点在しており、各スポットを歩いて回るには多くの時間と体力を必要としますが、ツアーに参加すれば、限られた時間内で効率よく見どころを押さえることができます。
またツアーでは、個人だと見逃しがちな小道や隠れた名所を案内してもらえることが多いので、一般的な観光ルートでは感じられない「モンマルトルの魅力」を深く味わうことができるでしょう。
さらにフランス語が分からなくても、日本語ガイドがいるツアーだと、言葉の壁を気にすることなく観光を楽しめますよ!
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パリ観光!モンマルトルの丘:サクレ・クール寺院周辺おすすめスポット
ここでは下記について解説します。
- テルトル広場
- ジュテームの壁
- モンマルトル博物館
- ダリダ像
- 壁抜け男の像
- カフェ・デ・ドゥ・ムーラン
- ムーラン・ルージュ
- パリ観光!モンマルトルの丘:サクレ・クール寺院のまとめ
テルトル広場
モンマルトルの中でも特に有名なスポット「テルトル広場」。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、モンマルトルは多くの画家や作家が集まった場所として知られていますが、現代でもこの広場には多くのアーティストが集まり、絵画や似顔絵の制作を行っています。
また、広場を囲むカフェやレストランも、パリの雰囲気を楽しむために絶好の場所です。ここで食事をしながら、モンマルトルの独特の魅力を感じることができます。
テルトル広場へのアクセスは簡単で、サクレクール寺院から徒歩で数分の距離です。観光客だけでなく、パリの住民にも愛されているスポットなので、ぜひ足を運んでみてください。
ジュテームの壁
モンマルトルの有名スポットの一つで、フランス語で「愛してる」という意味の「ジュテーム( Je t’aime)」が壁に書かれたロマンチックな場所です。
壁全体には、300種類以上の言語で「愛してる」という言葉が書かれています。フランス語はもちろん、英語やイタリア語、スペイン語、さらには日本語まで、世界中の言葉で「愛してる」が表現されていて、見るだけで異文化交流のような感覚を味わえます。
壁の大きさは幅10メートル、高さ4メートルほどで、まさに恋人たちや観光客が集まる場所となっています。
名称 | ジュテームの壁 |
フランス語表記 | Le mur des je t’aime |
営業時間 | 8:00-(週末・祝日は9:00-) ※閉場時間は時期で異なるので公式サイトでご確認ください ㉁なし |
料金 | ー |
所在地 📍マップ | Square Jehan Rictus, 14 Place des Abbesses, 75018 Paris |
電話番号 | 01 53 41 18 18 |
HP | 公式サイト |
モンマルトル博物館
モンマルトルは、かつてアーティストたちの集まる場所として有名で、特に19世紀末から20世紀初頭には、ピカソやゴッホなど多くの芸術家が住んでいました。この博物館は、そうしたアーティストたちの足跡をたどりながら、モンマルトルの歴史を紹介しています。
博物館は、もともとルノワールなど芸術家のアトリエとして使われていた建物に設立されていて、モンマルトルの風景を描いた絵画や写真などが展示されています。そのため、この地区の発展や、アートと文化の盛り上がりを支えた重要な出来事について学ぶことができます。
名称 | モンマルトル博物館 |
フランス語表記 | Musée de Montmartre |
営業時間 | 10:00-18:00 ㉁なし |
料金 | 一般:15.00ユーロ 18歳〜25歳の学生:10.00ユーロ 10歳〜17歳:8.00ユーロ 10歳未満:無料 庭のみ:5.00ユーロ |
所在地 📍マップ | 12 Rue Cortot, 75018 Paris |
電話番号 | 01 49 25 89 39 |
HP | 公式サイト |
ダリダ像
この像は、フランスで絶大な人気を誇った歌手であり女優でもあるダリダを記念して設置されました。彼女はイタリア系エジプト人として生まれ、その美しい歌声と魅力的な姿で世界中に多くのファンを持つ存在です。ダリダは、フランス音楽の黄金時代を代表するアイコンであり、今もなおその影響力は続いています。
また、Netflixの人気ドラマ「エミリー、パリに行く(Emily in Paris)」でも、このダリダ像が登場します。ドラマの中でエミリーがモンマルトルを訪れるシーンで、この像が美しい背景として映し出され、パリの魅力的な風景とともに観光地としてのモンマルトルを象徴しています。
さらに、ダリダ像には「胸に触れると幸運が訪れる」というジンクスがあります。このジンクスを信じて、観光客が像に触れる姿がよく見られます。あなたもダリダ像に逢った際は、幸運を引き寄せるために試してみてはいかがでしょうか。
壁抜け男の像
このユニークなブロンズ像は、フランスの作家マルセル・エイメの短編小説『壁抜け男』に登場する主人公デュティユルがモチーフになっています。デュティユルは突然、壁を自由に通り抜ける能力を手に入れ、その力で様々な冒険を繰り広げますが、最後には壁に閉じ込められてしまうという物語です。
像は、彼が壁に閉じ込められた瞬間を表現しており、実際に壁から上半身だけが突き出ているユーモラスなデザインになっています。
名称 | 壁抜け男 |
フランス語表記 | Le Passe-Muraille |
営業時間 | ー |
料金 | ー |
所在地 📍マップ | Place Marcel Aymé, 75018 Paris |
電話番号 | ー |
HP | 参考サイト |
カフェ・デ・ドゥ・ムーラン
モンマルトルの丘を訪れたらぜひ立ち寄りたいカフェのひとつがこちら。このカフェは、映画『アメリ』の舞台として知られ、主人公アメリが働いていた場所でもあります。そのため、映画ファンにとっては特別な場所となっています。
カフェの名前「Deux Moulins(2つの風車)」は、近隣にあった「ムーラン・ルージュ」と「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」という2つの風車から来ています。赤いネオンサインや温かみのあるインテリアが特徴で、どこか懐かしい雰囲気を楽しめます。
メニューには、フランスらしいクロックムッシュやタルトタタンなどの軽食やデザートが揃っており、観光中の休憩にもぴったりです。カジュアルな価格帯なので、気軽に立ち寄れます。
名称 | カフェ・デ・ドゥ・ムーラン |
フランス語表記 | Café des Deux Moulins |
営業時間 | 7:00-2:00(週末は9:00-) ㉁なし |
料金 📖メニュー | ・クロックムッシュ 12.90ユーロ ・ランチセット 15.00ユーロ〜 ・アメリのクレームブリュレ 8.90ユーロなど |
所在地 📍マップ | 15 Rue Lepic, 75018 Paris |
電話番号 | 01 42 54 90 50 |
HP | 公式サイト |
ムーラン・ルージュ
赤い風車がシンボルのこのキャバレーは、1889年の開業以来、パリの夜を彩るエンターテイメントの中心地として親しまれています。かつては画家ロートレックが訪れ、その作品にも描かれたことで有名です。
現在では、きらびやかな衣装を身にまとったダンサーたちによるキャバレーショーが観光客に人気で、本場のフレンチ・カンカンを楽しめる貴重な場所です。公演はディナー付きプランや夜のショータイムなど選べるため、自分のスケジュールに合わせて体験できます。ショーは大人向けの内容ですが、歴史や芸術を感じる華やかな演出は一見の価値があります。
混雑することが多いので、ショーのチケットは事前予約がおすすめです!
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名称 | ムーラン・ルージュ |
フランス語表記 | Moulin Rouge |
営業時間 | 18:45-1:30(ショーは19:00、21:00、23:00) ㉁なし |
料金 | ・ショーのみ:120〜150ユーロ ・ディナー+ショー:200〜300ユーロなど |
所在地 📍マップ | 82 Boulevard de Clichy, 75018 Paris |
電話番号 | 01 53 09 82 82 |
HP | 公式サイト |
パリ観光!モンマルトルの丘:サクレ・クール寺院のまとめ
モンマルトルの丘は、パリ観光の中でも特にロマンチックでアートな雰囲気を楽しめるエリアです。丘の上にあるサクレ・クール寺院は、歴史的な背景と美しい建築、そして壮大なパリの景色を一度に楽しめるスポットです。
また、周辺にはテルトル広場やジュテームの壁、カフェ・デ・ドゥ・ムーランなど、ユニークな観光地やフォトスポットがたくさんあります。
モンマルトルの街を歩いていると、かつてピカソやモネといった芸術家たちが暮らした時代の空気を感じられるかもしれません。パリの歴史や文化に触れながら、自分だけの素敵な時間を過ごしてください。
この記事が、皆さんのモンマルトルの丘観光をより楽しく、充実したものにするお手伝いになれば嬉しいです。ぜひ現地で素敵な思い出を作ってくださいね!
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