パリの地下深くには、地上の華やかな雰囲気とは異なる「もうひとつのパリ」が広がっています。それが、世界でも珍しい地下納骨堂のカタコンブ・ド・パリです。
地下約20mに造られた公開エリアには、多くの人骨が並べられており、単なる観光スポットではなく、パリの歴史や当時の社会背景を今に伝える貴重な場所となっています。
この記事では、カタコンブ・ド・パリの見どころや歴史、入場料金、チケットの予約方法、アクセス、見学時の注意点まで詳しく解説します。
「少し変わったパリを楽しみたい」「訪れる前に情報を知っておきたい」という方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
- カタコンブ誕生の背景や歴史を解説
- 遺骨が眠る地下納骨堂の見どころを紹介
- チケット料金や予約方法がわかる
- 訪問前に知っておきたい注意点も

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カタコンブ・ド・パリの見どころや歴史

ここでは下記について解説します。
- カタコンブ・ド・パリとは?
- なぜカタコンブが作られたのか?
- 地下迷宮と呼ばれる理由
- カタコンブ・ド・パリの見どころ
- 禁止区域について
- カタコンブは怖い?口コミ・レビュー
カタコンブ・ド・パリとは?
カタコンブ・ド・パリ(Les Catacombes de Paris)は、パリの地下約20m(ビル5〜6階分に相当!)に広がる、世界最大級の納骨施設です。
「カタコンブ」とは、もともと「地下墓地」を意味する言葉です。18世紀後半、パリ市内の墓地にあふれていた遺骨を移転・安置するためにつくられました。
一歩足を踏み入れると、そこには地上の賑やかさとは完全に切り離された、幻想的で少しミステリアスな世界が広がっています。
■地下に眠る約600万人の遺骨
カタコンブ・ド・パリの見どころのひとつが、その圧倒的な規模です。ここには、約600万人分もの遺骨が納められています。現在のパリ市の人口(約210万人)を遥かに上回る数の人々が、この地下空間で静かに眠っているのです。
見学ルートを進んでいくと、壁一面に頭蓋骨や大腿骨が整然と並べられた、独特で圧倒されるような光景が目に飛び込んできます。ただ無造作に積み重ねられているのではなく、装飾するように規則正しく、美しく並べられているのが特徴です。
■華やかなパリの真下に広がる歴史的スポット
カタコンブがあるのは、パリ14区のダンフェール=ロシュロー(Denfert-Rochereau)地区です。モンパルナスからも近いこのエリアの地下には、かつて建築用の石材を掘り出すために作られた、広大な地下採石場が存在していました。その採石場跡の一部を利用して作られたのが、現在のカタコンブ・ド・パリです。
一見すると少し怖い印象を持つかもしれません。しかしここは、パリの街がどのように発展してきたのかを知ることができる、歴史と深く結びついた重要なスポットなのです。
なぜカタコンブが作られたのか?
現在では、パリの人気観光スポットのひとつとして知られているカタコンブ・ド・パリ。しかし、もともとは観光のためにつくられた場所ではありません。
その誕生の背景には、18世紀頃のパリが抱えていた、ある深刻な問題がありました。
■18世紀パリの深刻な墓地不足と公衆衛生の危機
18世紀後半、パリでは人口増加が進み、市民の生活環境は大きな負担を抱えるようになっていました。その中でも深刻な問題となっていたのが、市内にある墓地の不足です。
特に問題となったのが、パリ中心部(現在のレ・アール地区付近)にあった市内最大級のイノサン墓地でした。数百年にわたり何十万もの遺体が埋葬され続けた結果、墓地はすでに限界を迎えていたのです。
過密状態となった墓地では、地下構造の崩壊事故が発生したほか、埋葬しきれない遺体から発生する悪臭や、病気への不安など衛生面でも大きな問題が広がり、市民の健康を脅かす存在となっていました。
こうした状況を受け、パリ市当局は1780年、イノサン墓地の閉鎖を決定します。しかし、大量に残された遺骨をどのように移動させるのかという、新たな問題が残されることになりました。
■市外への遺骨改葬計画と地下採石場跡の活用
既存の大量の遺骨の移送先として利用されることになったのが、パリの地下に広がっていた採石場跡でした。石灰岩を掘り出した後に残された広大な地下空間は、外からの光が届かず、温度も比較的安定していたため、遺骨を安置する場所として適した環境だったのです。
1785年から、イノサン墓地をはじめとする市内の墓地からの遺骨移送が開始されました。作業は数年以上にわたって続き、最終的には約600万体分もの遺骨が地下の採石場跡へ移され、現在の「カタコンブ・ド・パリ」につながる地下納骨施設が形づくられていきました。
地下迷宮と呼ばれる理由

カタコンブ・ド・パリは、しばしば「地下迷宮」や「パリの闇のネットワーク」といったミステリアスな言葉で表現されます。
なぜそのように呼ばれるのでしょうか。その理由は、パリの地上からは想像できないほど巨大で複雑な地下構造にあります。
カタコンブの正体は、先述のとおり、中世から近代にかけてパリの街を造るための石材を切り出した採石場跡です。長い年月をかけて地下を掘り進めた結果、その通路の総延長は約300km(東京から三重まで届くほど!)にも及ぶと言われています。
その複雑な構造は、まさに「迷宮」と呼ぶにふさわしいものです。
- 網の目のように広がる複雑な通路
直線的な道だけではなく、分岐や曲がり角、行き止まりなどが無数に存在します。
- 多層構造の空間
場所によっては地下何層にも重なって掘り進められており、上下の立体的な交差も存在します。
- 地図がないと不可能な世界
地上の通路とは必ずしも一致しないため、一度迷い込むと自力で戻ることはほぼ不可能なほど複雑です。
これほど巨大な地下迷宮ですが、現在観光客向けに一般公開されている見学ルートは、全体の1%にも満たないごく一部の約1.5kmだけです。
見学ルートは照明が整備され、順路に沿って安全に歩けるよう管理されています。しかし、ルートの途中で周囲を見渡すと、鉄格子の向こうに暗い通路が続いている場所もあり、地下深くに広がる未知の世界を感じられます。
地上には美しい建築や華やかな街並みが広がる一方で、その足元には何百年もの歴史を刻んだ地下世界があります。カタコンブ・ド・パリは、そんなパリのロマンを感じられる特別な場所なのです。
カタコンブ・ド・パリの見どころ
ここでは、カタコンブ・ド・パリを訪れたらぜひ注目したいポイントを紹介します。
入口に刻まれた碑文

長い地下通路を進んでいくと、やがて納骨堂への入口が現れます。そこにはフランス語で刻まれた有名な碑文があります。
「Arrête! C’est ici l’Empire de la Mort (止まれ!ここは死の帝国である)」
これから足を踏み入れる場所が、日常から完全に切り離された「死者たちの聖域」であることを強く実感させられる瞬間です。この静かな警告の門をくぐると、そこから一気に雰囲気が変わり、広大な骨の世界へと引き込まれていきます。
壁一面に並ぶ遺骨

カタコンブ・ド・パリの見どころといえば、地下通路の壁を埋め尽くすように並べられた大量の遺骨です。その圧倒的な光景を目の前にすると、多くの人が思わず言葉を失います。
一見すると無造作に積み重ねられているように見えますが、実際には頭蓋骨や大腿骨を規則的に並べ、模様や装飾のように見せる工夫が施されています。その整然とした美しさも、カタコンブならではの特徴です。
さらに、通路の節目には古代エジプトやギリシャ建築を思わせる石造りの祭壇や柱、記念碑なども設置されており、地下墓地とは思えないほど厳かで印象的な空間が広がっています。
カタコンブには、怪奇的な恐怖ではなく、命の儚さやメメント・モリ(死を忘れるな)という哲学的な美学を感じさせる、独特の空気が漂っています。
石切り場跡の展示エリア

納骨堂エリアへ向かう通路や、その前後には、かつて採石場だったことを伝える展示エリアがあります。天井や壁には、職人たちがバールやノミを使って石を切り出した痕跡が今もはっきりと残っており、当時の採石の様子を間近に感じることができます。
また、採石によって生まれた広大な地下空間を支えるために造られた巨大な石柱や、18〜19世紀に行われた地盤補強工事の跡も見どころです。
こうして切り出された石灰岩(パリ石英)は、ノートルダム大聖堂やルーヴル宮殿をはじめ、パリの街を代表する数多くの歴史的建造物に使われました。
禁止区域について

カタコンブ・ド・パリを訪れる上で、絶対に知っておきたいのが「立ち入り禁止エリア」の存在です。
先述のとおり、総延長約300キロkmという膨大な地下通路のうち、一般の観光客が安全に見学できるのは管理・点検が行き届いたほんの1.5kmほどに過ぎません。それ以外の部分は、すべて固く封鎖された禁止区域となっています。
ここには以下のような非常に危険なリスクが潜んでいます。
- 落盤や崩落の危険性
数百年前に掘られた古い採石場跡であるため、地盤が不安定な場所が多く、いつ天井や壁が崩れてもおかしくありません。
- 完全な暗闇と迷子リスク
照明設備はもちろん一切なく、携帯電話の電波も届きません。一度迷い込むと自力で脱出することは不可能に近く、過去には遭難事故も発生しています。
- 有毒ガスや酸素欠乏
通気性が悪く、場所によっては有害なガスが滞留していたり、酸素濃度が低下していたりするエリアが存在します。
ルートの途中には鉄格子や鍵のかかった扉が設置されており、奥へ進まないよう注意書きが掲げられています。「ちょっと覗いてみたい」「写真だけ撮りたい」といった好奇心から封鎖エリアへ近づいたり、柵を越えたりする行為は危険ですので、絶対にやめましょう。
カタコンブは怖い?口コミ・レビュー
カタコンブ・ド・パリを調べていると、「怖そう」「一人で行っても大丈夫?」「雰囲気が暗くて不安」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、実際に訪れた人の口コミを見ると、「怖かった」という感想だけではなく、「行ってよかった」「パリの歴史を感じられる貴重な体験だった」という声も多くあります。
ここでは、実際に訪れた人の感想を参考に、カタコンブ・ド・パリがどのような場所なのかを紹介します。
😊良い口コミ・高評価の感想
実際に訪れた人たちの口コミを見てみると、歴史の深さや独特の芸術性に感銘を受けたという声が多く見られます。
「圧倒的な規模と整然とした配置に感動した」
骨で埋め尽くされていると聞いて身構えていましたが、いざ入ってみると芸術作品のように整然と積み上げられていて驚きました。不気味というより、どこか神聖で静けさに満ちた空間です。
「映画の世界に入り込んだような冒険感を味わえた」
パリの華やかな地上から一変して、ひんやりとした地下世界を探検する感覚が最高でした。他のメジャーな観光スポットとは全く異なる、強烈で特別な体験ができます。
「生命や歴史について深く考えるきっかけになった」
一つひとつの骨にかつて生きていた人間としての物語があったのだと思うと、とても不思議な気持ちになります。生きていることの貴重さを実感させられる、奥深い場所でした。
🤔悪い口コミ・注意したい点
一方で、地下特有の環境や心理的な圧迫感から、途中で居心地の悪さを感じてしまったという意見もあります。
「狭くて薄暗い一本道で、少し閉塞感があった」
地下20mまで螺旋階段を降りていくため、途中の細い通路では『地上に戻れなくなったらどうしよう』という感覚を覚えました。空間自体に圧迫感があります。
「雰囲気に飲まれて怖くなってしまった」
最初は平気でしたが、静寂の中で見渡す限り頭蓋骨が続いている景色に途中で少し酔ってしまい、最後は急ぎ足で地上に出ました。体調が良い日に行くのがおすすめです。
「階段の昇り降りがとにかく大変」
エレベーターがなく、行きも帰りもひたすら長い階段(200段以上)を使わなければならないのが体力的にキツかったです。歩きやすい靴で行かないと後悔します。
口コミや実際の環境を踏まえると、カタコンブは以下のような方に特におすすめのスポットと言えます。
- 王道の観光地とは一味違う、インパクトのある旅をしたい方
- 歴史や建築、少しミステリアスな世界観に興味がある方
- 落ち着いた静かな空間で、非日常的な没入感を味わいたい方
逆に、暗い場所や極端に狭い場所が苦手な方、閉所恐怖症の傾向がある方は、事前に様子を確認してから検討することをおすすめします。
死生観を揺さぶられるような独特の空間美と静寂は、一度体験すると忘れられない旅の思い出になるはずです。
一般公開されていない特別エリアまで見学したい方や、カタコンブの歴史をより深く知りたい方には、少人数制ガイド付きVIPツアーもあります!
カタコンブ・ド・パリの料金・チケット予約・行き方

ここでは下記について解説します。
- 営業時間・定休日など基本情報
- 入場料金
- チケットの予約方法
- アクセス方法
- 見学の所要時間
- 見学時の注意点
- カタコンブ・ド・パリまとめ
営業時間・定休日など基本情報
まずはスケジュールを立てる上で欠かせない、開館時間や定休日などの基本データを押さえておきましょう。
カタコンブは夕方から夜にかけてもオープンしているため、他スポットの観光が終わった後の時間帯に組み込むことも可能です。
| 開館時間 | 9:45〜20:30(最終入場受付は19:30まで) |
| 定休日 | 毎週月曜日 |
| 特別休館日 | 1月1日、5月1日、12月25日 |
| 公式サイト | https://www.catacombes.paris.fr/ |
営業時間は変更される場合があります。訪問前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
チケット確認やセキュリティチェックなどに時間がかかる場合があるため、指定された入場枠の15分前には現地に到着しておくことをおすすめします。
カタコンブは時間帯や天候によって雰囲気が変わる観光スポットではありません。地下施設なので、昼間でも暗く静かな空間ですが、周辺の移動や観光の組み合わせを考えると日中の訪問のほうが安心です。
入場料金
カタコンブ・ド・パリを見学する際の料金体系について紹介します。
| 一般料金 | 31,00ユーロ |
| 割引料金 | 25,00ユーロ |
| 子ども(8〜17歳) | 15,00ユーロ |
| 7歳以下 | 無料(音声ガイドなし) |
一般料金、割引料金、子どものチケット代金には多言語対応のオーディオガイド(音声解説)が含まれており、日本語の解説を聞きながら自分のペースで館内を巡ることができます。
割引料金は、対象となる学生や特定の条件を満たす方が利用できます。利用時には証明書の提示が必要になる場合があります。
パリ・ミュージアム・パスは使える?
パリ・ミュージアム・パスは、ルーヴル美術館やエトワール凱旋門など、パリ市内や周辺の多くの観光施設へ入場できる便利なパスですが、カタコンブ・ド・パリでは利用できません。
パスを所有していても、カタコンブへ行く際は別途チケットを購入する必要がありますので、ご注意ください。
チケットの予約方法
カタコンブ・ド・パリは、事前予約制となっており、現地窓口でのチケット販売は行われていません。確実に見学するためにも、訪問前にチケットを手配しておきましょう。
チケットを入手する方法は、大きく分けて以下の2パターンあります。
公式サイトで予約する
カタコンブ・ド・パリの公式サイトでは、見学日の7日前から順次チケットが販売される仕組みになっています。
公式サイトはフランス語や英語など複数の言語に対応していますが、日本語には対応していません。そのため、外国語サイトの操作に慣れている方や、翻訳機能を使いながら手続きを進められる方に向いています。
日本語予約サイトで予約する
日本語予約サイトでは、公式サイトより早いタイミングで販売されていることが多く、旅行日程に合わせて日時指定チケットを事前に予約できます。
個人情報の入力からクレジットカード決済まで日本語で手続きできるため、海外サイトでの操作に不安がある方でも安心です。
また、サイトによってはポイント還元を受けられたり、日本語でのサポートを利用できたりするメリットもあります。
一般公開されていない特別エリアまで見学したい方や、カタコンブの歴史をより深く知りたい方には、少人数制ガイド付きVIPツアーもあります!
予約の手順と注意点
- まず日本語予約サイトをチェック
カタコンブ・ド・パリへの訪問が決まったら、まずは日本語予約サイトで希望日時の空き状況をチェックしましょう。
空きがある場合は、そのまま日時指定チケットを予約できるため、早めに確保しておくと安心です。 - 万が一在庫がない場合は、公式サイトを確認
日本語予約サイトで希望日時のチケットが見つからない場合は、公式サイトを確認してみましょう。
公式サイトでは、見学予定日の7日前からチケットが販売されます。人気の日時は販売開始直後に予約枠が埋まることもあるため、希望日時が決まっている場合は、販売のタイミングを逃さないようにしましょう。 - 当日はEチケット(QRコード)を持参
予約完了後に発行されるバウチャーは、当日スマートフォンですぐ表示できるよう準備しておきましょう。念のため紙に印刷して持参しておくと、スマホの充電切れや通信トラブルの際にも安心です。
「当日現地へ行ったのに入場できなかった」「直前に予約しようとしたら満席だった」という事態を避けるためにも、予定が決まったら早めにチケットを手配しておくことをおすすめします。
アクセス方法【地図付き】

カタコンブ・ド・パリは、ダンフェール・ロシュロー広場(Place Denfert-Rochereau)にあります。
パリ中心部(シテ島やルーヴル美術館周辺)からのアクセスも良く、メトロ(地下鉄)やRER(郊外高速鉄道)を利用してアクセスできます。
住所:1 Avenue du Colonel Henri Rol-Tanguy, 75014 Paris, FRANCE
■アクセス方法
最寄り駅はDenfert-Rochereau 駅で、以下の路線が利用できます。
- メトロ4号線
- メトロ6号線
- RER B線
駅を出ると、カタコンブの入口までは徒歩約1〜2分です。案内表示もあるため、駅から迷うことはほとんどありません。
見学の所要時間
カタコンブ・ド・パリの公式見学ルートは約1.5kmあり、地下へ続く階段や通路を歩きながら、納骨堂や展示エリアを見学していきます。
一通り見て回るだけであれば、所要時間は約45〜60分が目安です。一方、オーディオガイドを聞いたり、展示をじっくり見たりしながら回る場合は、1時間30分ほど見ておくと安心でしょう。
また、受付やセキュリティチェック、地下への移動、ミュージアムショップに立ち寄る時間も含めると、全体で1時間30分〜2時間程度を見込んでおくと、余裕を持って見学できますよ。
見学は自分のペースで楽しめる
カタコンブ・ド・パリは、ガイドが同行して案内する形式ではなく、入場後は決められたルートに沿って自由に見学するスタイルです。展示されている資料や解説を読みながら進んだり、印象に残った場所で写真を撮ったりと、自分のペースで楽しめます。
ただし、見学ルートは一方通行のため、途中で引き返すことはできません。気になる展示を見つけたら、その場でゆっくり見ておくのがおすすめです。
なお、ガイドによる解説を聞きながら見学したい方には、通常は入れない制限エリアも含まれる少人数制のVIPツアーも用意されています。
見学時の注意点
カタコンブ・ド・パリは、最新の設備が整った一般的な美術館や博物館とは大きく異なり、歴史ある地下採石場跡をそのまま利用した施設です。そのため、事前に知っておくべき独特の注意点がいくつかあります。
当日現地で慌てたり困ったりすることがないよう、「足元・服装」「持ち物・設備」「体調・年齢制限」の3つのポイントをしっかり確認しておきましょう。
1. 階段・服装について
カタコンブ見学で最も体力を使うのが、地下への移動です。
- 約243段の階段
行きは約131段の狭い螺旋階段を降り、帰りは約112段の階段を自力で上って地上へ戻ります。スロープやエレベーター等の設備は一切ありません。 - 歩きやすい靴が必須
ヒールの高い靴、サンダル、底の滑りやすい靴は非常に危険です。地下の通路は舗装されているものの、水滴で濡れて滑りやすくなっている場所や凹凸があるため、スニーカーなどの履き慣れた歩きやすい靴で訪れましょう。 - 地下の気温は約14℃!羽織るものが安心
地上が暖かな陽気であっても、地下深くに位置するカタコンブ内は年間を通して約14℃とひんやり低めに保たれています。また、湿度も高めです。
長時間歩いていると体が冷えてくるため、カーディガンやウインドブレーカーなど、サッと羽織れる長袖の上着を1着持参することをおすすめします。
2. 持ち物・設備について
歴史的遺産を保護し、狭い通路での安全を確保するために、持ち込み品や撮影には厳密なルールが定められています。
- 写真撮影はOK
個人利用の範囲であれば、館内での写真撮影は自由に楽しめます。ただし、暗いからといってフラッシュを発光させることや、三脚・一脚・自撮り棒の使用は禁止されています。 - 大きな荷物・スーツケースの持ち込み不可
持ち込める荷物のサイズは40cm×30cm以下と小さめに制限されています。スーツケースや大型のリュックサックを持って入ることはできず、敷地内にクロークやコインロッカーも設置されていません。
大きな荷物がある場合は、事前にホテルや駅のロッカーに預けてから向かいましょう。 - ベビーカーの利用不可
長い階段と段差、狭い通路があるため、ベビーカーの持ち込み・使用はできません。 - お手洗いは「入口」と「出口」のみ
見学ルートの途中にはトイレがありません。見学中の約1時間は、途中でトイレに行けなくなりますので、地下へ降りる前に必ず済ませておきましょう。
3. 体調面・年齢制限について
特殊な地下環境であるため、利用にあたって一定の制限や配慮が求められます。
- 閉所・暗所恐怖症の方はご注意を
天井が低く狭い一本道が長距離にわたって続くほか、地下特有の密閉感があります。暗い場所や狭い空間に入ると息苦しさを感じる傾向がある方は、無理をせず見学を慎重に検討してください。 - 心臓疾患や足腰に不安のある方
200段以上の階段昇降が必要なため、足腰に不安がある方や心臓疾患をお持ちの方には身体的負担が大きくなる可能性があります。 - 年齢制限と保護者の同伴
安全上の理由から、14歳未満のお子様が利用する場合は保護者(大人)の同伴が義務付けられています。
カタコンブ・ド・パリまとめ
パリの地下約20mに広がるカタコンブ・ド・パリは、約600万人分の遺骨が眠る世界最大級の地下納骨堂です。
「大量の骨が眠る場所」と聞くと少し怖い印象を持つかもしれませんが、実際には墓地不足や公衆衛生問題を解決するために誕生した、パリの歴史や都市の発展を今に伝える貴重な歴史遺産です。
内部には、職人技によって幾何学的に整然と積み上げられた骨の壁が広がり、静寂に包まれた空間は、一般的な観光スポットでは味わえない特別な魅力があります。
ただし、人気スポットのため、混雑時にはチケットが売り切れることもあります。旅行日程が決まったら、日本語予約サイトなども活用しながら早めに日時指定チケットを確保しておくのがおすすめです。
準備を万全にして、華やかなパリの街とは異なる、知られざる地下世界での冒険を楽しんでみてくださいね!
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